映画館に戻るとすでにソフィはシアタールームから出てきていた。

「どこに行ってたの?いなかったからびっくりしたわよ」ソフィが咎めるような口調で言った。

「外を少し歩いてたの。あなたが出てくる前に戻ろうとしたんだけど」わたしは彼女が座っているところに近づいて行った。

「どうしたの?すごい顔してるわよ」近づくとソフィが驚いたように表情を変えた。

「そうかしら?気づかなかったわ」わたしはわざとにっこりした。どこで何を見たのか誰かに言う気にはなれない。

「まさか怪しいところに行ったわけじゃないでしょうね?」ソフィが怪しむような顔になった。

「そんなわけないわよ」わたしは笑ってごまかした。

「そう、それならいいけど」彼女はつぶやくと売店を見に行ってしまった。

 数十分するとメロディ、ベスが順に出てきた。どちらも満足そうな顔をしている。

「それじゃ、もう帰る?あんまり遅くなると先生たちが怒るかも」ベスが満足そうな表情を浮かべたまま、ぼーっと言った。

「そうね」わたしは短く答えると誰よりも先に映画館を出て行った。後ろから三人が追いかけてくる。

「どうかしたの?」メロディが心配そうに隣にやってきた。

「大丈夫よ。映画の結末が衝撃的だったせいかしらね。ぼーっとしてるの」わたしは弱々しく微笑むとメロディの方へ少し体をやった。メロディはほっとしたように体の力を抜いた。

 本当は映画の結末はわかっていた。衝撃的じゃない。しかも、さっきのことがあったせいで結末なんて吹っ飛んでいた。帰り道、みんなでおしゃべりをしていたがほとんど頭に入ってこなかった。考えられるのはただ一つ、ジェームズ・ティルベラーのことだった。


 それからの数日間、いつもと変わらない日々が続いた。わたしは教室の後ろの方の席で授業を受け、ミセス・ガルレッドの言いつけた仕事をこなす。ジェームズ・ティルベラーはいままでと変わらず、一度も後ろを振り向くこともせず、誰にも興味を示さなかった。おかげでわたしは彼のことをじっくり観察することができた。

 彼はいままでと何も変わっていない。優雅な身のこなし、誰にも興味を示さない冷たくも感じられる冷静な態度。あの時の粗野な不良のような立ち振る舞い、言動がうそのようだ。どこにもそんなことは感じさせることがなかった。

 鳥肌を立てさせるようなひんやりとした夜風が肌に当たった。教室は数時間前なら寄宿生のおしゃべりで騒がしかっただろうが、今は人気がなくひっそりとしている。わたしはミセス・ガルレッドから授業で使って散らかったままになっている教材をそれぞれ、一つか二つの箱にまとめて明日それを使うクラスに運んでおくようにいわれていた。教材は信じられないほどの量があり、すべての教室の教材を移動させていくことを一人でやっていたため、ものすごい時間がかかってしまっていた。

この時間はもう、寄宿生だろうが孤児の子たちだろうが、先生だろうが、全員、自分の部屋に戻っているはずだ。門限なんてものはないが、用がなければ部屋で読書だの勉強だの仕事の残りをするのが普通の時間なんだから。

わたしは一人で仕事をするのが嫌いではなかった。一人でなら気楽だし、誰かを待たせることもない。だからベスやメロディ、ソフィに手伝いを頼まなかった。頼んでもよかったが、今日は一人で作業をする気分だったのだ。

今日は木曜だ。あと一日過ごせば週末になる。週末に何かあるというわけではないが、休みになるというのは心躍るものがあった。その二日間は勉強から解放される、自由な時間がたくさんあるという開放感だろうか?

わたしは窓辺に近づくと、窓の外を覗いた。外は中庭で光もなく暗い。中庭にある小さな池に月が輝いているだけだ。

夜風が心地よく顔に当たる。だが、心地よく感じる夜風はとても冷たく、あたりすぎると風邪をひきかねない。

わたしは窓に手をかけようと、外に手を伸ばした。ふんわりとした夜風が手に当たる。だが、それは同時に冷たい冷気でわたしの指をつんと突き刺した。

「残念だな。夜の空気ほど澄みきって美しいものはないのに」後ろから誰かが言った。数週間前に一度だけ、聞いたことがある声だ。声の調子が違えばこの間聞いたばかりでもある。わたしははっとして振り向いた。

 ジェームズ・ティルベラーが立っていた。彼は戸口もたれかかってこちらを見つめている。

「夜の空気は美しいけれど、あたりすぎると風邪をひくわ」わたしは窓から手を離すと教材の箱の方へ戻っていった。窓を閉めるのはやめた。

この教室では数学の教材を箱につめて廊下の一番先の教室に箱を持っていくことになっている。わたしは黒板用の大きな三角定規を手に取った。

「こんなところで何をしているの?みんな、部屋に戻ってる時間よ」わたしは箱に三角定規を入れながら聞いた。

「だが、きみは戻っていない。そうだろ?」彼は教室の中を眺めている。壁の模様、貼ってある掲示物、机の配置、窓からの眺め、全てをいま初めて見たというような顔をしている。

「仕事だもの」わたしは短く答えた。何か変なことを言ってしまうことになるのは嫌だったからだ。このよく知らない貴族の息子に仕事の文句なんかを言って告げ口されたらたまったものじゃない。

「仕事?それってボランティアのようなものか?」彼が不思議そうな、好奇心をあらわにした表情で尋ねた。

「いいえ。まあ、そんな感じかもしれないけど」わたしはちらっと彼の方に目をやった。彼は窓辺に近づいて外を眺めている。外は中庭しか見えないが、何か面白いものでもあるのだろうか?

「それはどういう意味?」彼が質問をする時だけ、ちらっとこっちを向いた。そしてすぐに目を窓の外に戻す。

「わたしたちは孤児なのよ。孤児は掃除や先生方の手伝いをするの」わたしは彼の方を見なかった。そのかわり、生徒用の分度器、三角定規、コンパスのセットを箱に入れていく。

 生徒にセットを貸すなんてバカげている。寄宿生は金銭的にも余裕があるんだから自分たちで持ってこさせればいい。孤児にだけ貸し出せばこんな手間も省けるし。でも、寄宿生の大半が持ってこないのは目に見えている。彼らには意欲なんてものはないのだ。

「ただ働きをさせているのか?」彼が信じられないという顔になった。もう窓の外を眺めているのではなく、わたしの方を向いている。

「言い方が悪いのね。孤児は学費を払わないでしょ。学費も生活費も払わない代わりに先生方の手伝いをするってことよ」わたしは彼がこっちを見ているのに気づいていないふりをして仕事をつづけた。

「そんなのおかしい。その仕事できみはこんな時間まで残ってるんだろ。そんなことさせずに寄宿生と対等に扱うべきだ」彼の声の調子には嫌悪がありありと浮かんでいる。ただし、それはわたしに対してじゃなく、この学園の制度に対してだ。

「そんなこと言っても、変わるものじゃないわ」わたしは内心驚いているのを隠して、そっけなく答えた。寄宿生が、しかも貴族の息子が、孤児が仕事をさせられるのに対して嫌悪感をしめすなんて。普通は仕事をしてあたりまえ、というふうに思うだろうに。だが、貴族の息子で今まで何不自由なくひどい人の扱いなども見たことがないから、そう思うとも考えられる。あんな風に危険な人たちと話していた人がそうだとはどうしても思えないけど。

「自分たちがそんなふうに扱われているのにずいぶん落ち着いてるんだな。おかしいとは思わないのか?」しばらく沈黙が続いたあと、彼が口を開いた。

「そんなこと言ってたら、この学園で暮らすのがつらくなるわ。だからよ」

「そうか」彼が答えた。でも、その口調には何かがあって、考え事をしているように感じられた。「ところで、きみってぼくのクラスにいるよね?」一呼吸おいて彼が言った。

「ええ」わたしはとまどいながらも、一言、答えた。彼がわたしのことをクラスにいると気づいているとは思っていなかった。

「初日に目が合っただろ」彼がさらに続けた。その口調は自信がなく確認しているのではなく、事実を断言しているときのものだ。

「そうね」驚いた。彼があんな一瞬のことを覚えているなんて。目が合ったのだって数週間前だし、その時以来、彼は後ろを振り向くこともなかったというのに。

「正直、驚いたよ」彼が言った。「こんなにきれいな瞳を持つ人がいるなんてね。それからずっと、きみのことが忘れられなかった」

 彼は言葉を切ったが、わたしは何も言えなかった。こんなふうにわたしのことを言ってくれる人がいるなんて。たしかに、ミセス・アヴィエラやベス達はわたしの瞳の色をほめてくれる。でも、ほかの人に言われたことはないし、ましてや同年代の男の子がはっきりと、わたしのことを忘れられなかったとまで言ってくれたことは絶対にない。

「でも、ぼくが今日、きみに話しかけているのはそのせいじゃない」わたしはびくっとなった。こうなるんじゃないかとは予想していたことだ。でも、日曜のことを彼が覚えていなければいい、とは願っていたのに。少なくとも、あれがわたしだと気づいてなければいいと思っていた。「まあ、そのうち話しかけたかもしれないけどね」彼が続けた。「ぐだぐだと前置きを置くのはきみも嫌だろ?だから聞くけど、どうしてあの日、あんなところにいたんだ?」

 わたしは作業を止めて彼の方を見つめていた。彼の目つきは鋭くさすようだ。だが、それにびくびくしてなんていられない。

「あの日は映画館に行ってたの。友達がでてくるまで暇だから散歩をしようと思ったのよ。今までに行ったことのないところへね」わたしは実際にやったことを言った。うそをつく必要なんてないし、そんなことするのはことをややこしくするだけだ。

「本当に?あんなところにいるなんて、どっかのギャングかなんかと関係あるかもしれないじゃないか」彼が疑いの目でわたしを見ている。でも、そんなの的外れもいいところだ。

「本気で聞いてるの?お金も何もない孤児がギャングと関係あるわけなんてないでしょ。そっちこそどうなの?あの人たちは相当危険そうに見えたけど?」今度は彼がびくっとなった。立場が逆転する。さっきまでわたしに鋭い視線を向けていた彼は動揺してるし、わたしはもうびくびくせず彼に向かって鋭い視線を投げかけていた。

「確かに彼らは危険だ。だけど、彼らは情報屋だよ。怪しいことには関わってない」彼ははっきりとした口調で答えた。

 ありえない話ではない。この間見かけた時には何かを受け取っていたようだが、そのあとには話がどうのこうのと言っていたのだし。でも、どうしても怪しいことのようには思えてしまう。

「彼らと関わっているだけで怪しいと思うわ」わたしは質問ではなく自分の意見としていった。質問をしたら否定をされるが、意見を言うならそれに対して文句は言えないだろう。

「そう思われるかもね。でも、事実は事実だ」彼が答えると、ふっと視線を外した。

「それを信じるしかないしね」わたしがそう言うと、彼がかすかに笑みを浮かべた。「何かおかしいことでも言った?」わたしは首を傾げた。彼が脅したりしてこなかったことにはほっとしていたが、それでも話には納得がいかない。わたしは「怪しいこと」なんて一言も言わなかったのに先手を読んだかのように先に断りを入れてくるなんて。本当は「怪しいこと」に関わっているからそんなことを言うんじゃないの?

「べつに。ただ、そんなにはっきりとした物言いをされたのは初めてだから。同年代の子にはね」彼がもう一度こっちを見た。でも、今回はさすような身のすくむ視線ではなく、温かく優しげなまなざしだ。

「あら、それは周りに誰もいないからよ。貴族の息子にはみんな気を使ってよそよそしくなるんでしょ?」わたしはちらりと彼を見た。自分の声の調子におもしろがっているのと皮肉とが少しずつ混ざっているのがわかる。それに思わず口の端が上がってしまっていることも。彼は気づいているのだろうか?

「貴族の息子?」彼の様子だと、言葉にかすかに皮肉が混ざっていたことに気づいていないようにも見える。だが、そう見せかけているだけかもしれない。「きみはさっきからぼくの転校初日だという質問に当然のように答えたり、貴族の息子だとかいう言葉を使ったりするね。もちろん、ぼくが誰だか知っているんだろ?」

「ジェームズ・ティルベラー、ティルベラー侯爵の跡取り息子」わたしは暗唱をするように言った。

「ほらね。でも、ぼくはきみが誰か全くわからない。クラスにいる少女で、ブロンドできれいな瞳の持ち主だということしか知らないんだから」

「それと孤児だってことも知ってるでしょ」わたしは小声でぼそっと付け足した。

「そりゃそうだけど、関係ない。ぼくが知りたいのはきみの名前だ」彼の口調には有無を言わせぬところがあった。わたしに質問という形式で名前を聞いているわけではないが、答えを求めているのは明らかだ。それに、教えて悪いってことはないだろう。

「エマよ。それがわたしの名前」

「エマ」彼が繰り返した。その響きにドキッとしてしまう。何か今までにない響きが含まれているような気がしてしまう。ベスなんかも思いやりややさしさのこもった響きでわたしを呼んでくれるが、彼のはなにかが違った。もっとすてきな何かが聞こえる。

「すてきな名だね」彼がほほ笑んだ。でも、高揚した気分は次の言葉で台無しになってしまった。「名字は教えてくれないの?」

「わたしは孤児なのよ。親が誰かわからないの。だから名字はないわ」できるだけ明るく答えようとした。特に気にしていないということを伝えようと。でも、失敗に終わったはずだ。それについてどれだけつらい思いをしているか、彼にはわかってしまっただろう。

「すまなかった。こんなことを聞くべきじゃなかった」彼があやまった。

「いいわよ、そんなに気にしてないわ」彼にはうそだとわかったはずだ。でも、正直に言ったら気まずくなるし、そんなこと言うべきじゃない。

 しばらく沈黙が続いた。わたしは手の止まっていた作業を再開して三角定規やコンパスのセットを箱に詰めていった。あと少しで全部終わる。そうしたらこれらを指定された教室に運ぶだけだ。わたしは箱を持ち上げようと腕に力を入れた。でも、箱は教材やコンパスなどがたくさん詰まっていてとても重い。ふらりとよろけてしまった。

「ほらね、先生方はきみにこんなことをさせるべきじゃない」彼がとんできて箱の片側を持ってくれた。その瞬間、手と手が触れ合ってわたしの手は驚いたようにびくっとなった。実際に驚いたのだ。彼に触れた瞬間、電流が走ったような感覚がしたのだから。

「それをあなたが言ったって変わらないわよ、ミスター・ティルベラー」わたしは箱の片方を持った。さっきよりもだいぶ軽くなっている。「一番奥の教室に運ぶわ」

「わかった」彼が返事をした。それからこっちを見つめて「そういうふうに呼ばないでくれないか?」と言った。

「なにが?」わたしは聞き返した。なんとなくなら答えがわかっていたけど。

「ミスター・ティルベラーって呼ぶのだよ」彼が答える。

「じゃあ、どうすればいいの?あなたは貴族の息子なのよ。それにわたしは孤児。ミスターじゃなく、ロード、とつけるべき?」

「ジェームズと呼んでくれ。きみに他人行儀でいられるのは嫌だな。もう他人ではないのだから、エマ」彼がわたしの瞳をのぞき込んだ。深緑の瞳がきらりと光る。

「そうね、ジェームズ。わたしたちは他人にはなれないわ。だってあんなところで会ってるんですもの」わたしがそう言ってにっこりとすると、彼が声を上げて笑った。

「本当にきみっておもしろいよ。ほかの人といるよりずっといい」

「ほかの人ってこの学園に仲良くしてる人なんているの?」わたしは首を傾げた。

「学園にはいない。でも、違うところにはいるよ」彼が遠いどこかを見る目をした。思い出や違う場所に思いをはせているときの目だ。

「意外だわ。ここでは人と関わってないから」

「理由があるんだよ。ここに来たことやどうして誰とも仲良くしないのかもね」

 それって何?すごく気になった。たぶん、何もなければ数秒後に聞いていただろう。でも、目的の教室の前に来たから話は終わってしまった。

「ありがとう。とても助かったわ」箱を位置に置いてわたしは彼に向き直った。

「こちらこそ、楽しかったよ」彼が言う。その時はいままで見てきた学園での彼の態度とも違い、またあの時の粗野な立ち振る舞いとも違い、本当の彼をかいま見れた気がした。

「ええ」そう言ってわたしは教室を出ようとした。

「エマ」彼が呼び止める。わたしは振り向いた。「今夜、ぼくと会ったことを誰にも言っちゃいけないよ」

「なんで?自分の立場が困るの?」わたしは鋭い視線を投げかけた。やっぱり彼も普通の寄宿生なんだわ。スリルを求めているだけ。わたしのような孤児と関わったのがバレると困るのね。

「そういうことじゃない」彼がわたしの考えを読んで言った。「部屋の友だちに話したら彼女たちがどう考えるのかな?今夜のことは日曜にあった出来事から順に話さないといけないはずだ。きみはぼくを信用してくれた。でも、ぼくは彼女たちに信用してもらえないだろう。それできみがいろいろと説明しなくちゃいけなくなるのは面倒だろ?それとも、きみもぼくを信用してないのかな?それなら好きに話してくれてもいいよ」彼はわたしを射るような目で見た。彼の目はわたしの考えをすべて読んでいるようだ。

「いいわ。あなたのことは話さない」

「ありがとう」彼は心底ほっとしたように見えた。本当にわたしだけのためを思っているのだろうか?彼の口調からはそう感じられたけど。

「また明日、ジェームズ。話すかどうかはわからないけど」わたしはそう言うとそのまま教室を出て行った。

「また明日、エマ。きみには話しかけるよ。約束する」彼がわたしの背に向かって言った。

 わたしは部屋に帰ってもベス達に話さなかった。仕事の愚痴は言った。でも、彼のことはなにも。彼に言われたのもあるし、わたしだけの秘密にしたかった。今までそんなふうに思うことなんてなかったのに。あのロケットは話さない方が穏便に過ごせるから話さないだけだ。彼のことは話したくなかった。ジェームズ、彼はなにか秘密を隠している。それに、彼がどんな人かまだ分からない。でも、なぜか彼がわたしに対して感じよくしてくれているのは本物だという確信があった。

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