第6話

「そう、ちゃんと考えていたのね。

じゃああなたは私と付き合う覚悟の上ということよね?」

逃げることはできなさ、そうか。

「......................あぁ」

「そっかそっか!」

ニコニコな宇津月。

黙っていると若干キレた様子で

「え?まさかだけど私から告白しろなんて言わないよね?

普通男からでしょ?ってゆーか私のこと好きなんでしょ?」

...まずい。普通に。

先ほどまでの覚悟はどこへやら、今は怯えるばかりだ。

「.........宇津月のことが好きです。付き合って下さい」

「もちろん!」

とまたもやニコニコ顔な宇津月。

別れることはできなさそうだなぁと考えていると

紙を差し出してくる宇津月。

まさか、主従関係を.....と思ったがそんなことはなかった。

「私、君にもっとも~っと好きになってもらえるように君の好みに合わせるから、

ここの紙に君のタイプとか好きなものとかぜーんぶ書いて!」

あ、詰んだ。

要するに好みに合わせるから別れる理由は外的要因しか許されない。

つまり好きだけど別れないといけないという感じになる......。

こうなりゃ書きまくるしかない、か。

俺はペンを走らせた。


___15分後


「書き終わったよ宇津月」

紙を差し出す。

「おー!ってかお互い下で呼ぼうよ!」

「あ、あぁわかった」

こいつこんなに明るくなかった気が...

「えーっと何々....?黒髪ポニーテール清楚系美少女に学年一位の天才に生徒会長に

人前だとクールだけど二人きりだと甘えるにめっちゃ優しいにめっちゃ可愛いに

あんまりスカートを着ないに超おしゃれにetc....」

「俺現実でetcって言う人初めてみたわ」

なんて言っている俺の脳内は「やばい、やりすぎたかもしれない」で

埋め尽くされていた。

これはぁ、やらかしたな、俺。

とりあえず生きていられることを願おうかな、....。

そんなことを考えていると

およそ30項目程あるリストに宇津月は目を通し終えたようだった。

あぁ俺の命もこれまでか、覚悟を決めた。

「おっけー!今すぐ....は無理だから2ヶ月後にはリスト通りになるから!

あ、でも今日は素でいくから、許してちょ!」

いやまてこれが素だなんて聞いてないんだけど⁈

まぁ、うん。いいか。

あのリストにバストサイズ指定しておいたんだけどどうなるのか

俺は気になってしかたがなかった。

上の空でいると

「それにしても君も男の子だねぇー。

まさかバストサイズを指定されるとは思ってもみなかったよ!

にしてもかなり君も無茶言うよねぇ...。Fって改めて見ると君....

いや言わないでおくよ」

同情なのか憐みなのか見下してるのか何かわからない目で見る沙二。

しかし命はつながった。


___


深夜テンションはエナジードリンクと同じ効果があると思ってます。

とりあえずこの話で一日(第一話~第六話)が終わりました。

執筆する側からしたらPVは減るし先が長いしで疲労しかないです...。

宇津月が変わる2ヶ月なので、最低でも61日×6話分で366話。

それにそのあとも続くと考えるとはてしないです。

他のツンデレちゃんとメンヘラちゃんを出したので

366×3で1098........。私の命が持つでしょうか、心配です。

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