断層を見つめる
今日の学校生活は幕を閉じ、俺は帰宅しようとしていると彼女がこちらへぴょんぴょん跳ねるように近づいてきた。
うさぎのような小動物感が漂っていた。
「今日も一緒に帰ろうよ!そういえば君はクレープとか女子高校生が好きそうな甘い物が好きだよね?私さっきクレープ屋さんを調べたから一緒に食べに行かない?」
「.クレープか・・・お前から誘ってくるのは珍しいんじゃないか?いつもは俺から言って行くというのに・・・」
「いいじゃん?たまには私だってクレープが食べたくなるんだよ〜ほら学校ではお菓子みたいな甘い物は食べないから甘味が食べたくなるの!!」
俺と彼女は昇降口で上履きをロッカーへ入れて靴を取り出す。目的地のクレープ屋にちょっとした小突き合いをしながら向かった。
「いらっしゃいませ〜どうしますか〜?」
「チョコクレープでお願いします」
「サイズはどうしますか?ただいまカップル限定でLLLサイズがありますがいかがですか?」
俺と彼女がカップルに見えるのか・・・?なんで・・・って手を繋いでたからだった!!無意識のうちに繋いでたわ!!
「俺たちカップルじゃ・・・」
「LLLサイズでお願いします〜」
「かしこまりました〜少々お待ち下さい〜」
「えへへ〜・・・」
なんで彼女は俺とのカップルみたいにしているんだーーー!!??どうしたんだ!?いつもは『私達カップルじゃないです〜』みたいなことを言うのに!!
「はいどうぞ!私は君が食べたあとでいいから〜どう?美味しい?」
「大きさ以外は他の所と同じだが・・・」
しっかしでっかいなこれ・・・俺の顔が隠れるくらいはあるんじゃないか?
「私ももらうね!あむ」
「おう、ほら」
豪快に大口開けて食べてた俺と違いちょこちょこと食べていた。彼女からは庇護
欲を感じてしまい、微笑ましい気持ちになってしまった。
「ほら!あーんして?」
「は?」
「私が食べさせてあげるね!早く口を開けてね〜」
周りからはカップルに見えるこの状況・・・素直にかぶりつくのが吉か
「あー・・ん・・・さっき食べた時より少し甘く感じる・・・」
「そっか〜あ、クリームがほっぺ他に付いてるよ。取ってあげるからじっとしていてね!・・・取れた!うん、美味しいね!」
甘すぎる何だこの空間、他の人からしたら胸焼けしそうなくらいに甘い・・・ぐおぉぉぉ!!!すげえ恥ずかしくなった!!!ここから逃げ出したい!!!
「ご、ごめん、今日用事有ったから先帰るな!?それじゃ!!!」
「あ!!待ってよ〜!!!」
俺は状況に耐えられず逃げ出してしまうのだった・・・俺には甘すぎた、帰ってしょっぱいものでも食べたい
あ と が き
作者です、短編なんで小説の文字の数も少なめになっています。次で最後にするのでよろしくおねがいします。あと、次は彼女視点で書いていきますのでよろしくおねがいします。
最後に応援やコメント等を書いてくださると作者はガッツポーズしますのでよろしくおねがいします。
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