第36話 ディゼニーへ、ようこそ!

 

 あれから何やかんやあって、ディゼニーへやって来ました!早速ミッキー達と戯れたいと思います。宥子ひろこはペットショップに蛇ちゃんズを預ける予定だったようだが、二匹のブーイングによって契約テイムチーム全員揃ってます。

 蛇ちゃんズは宥子ひろこのバックの中、サクラと楽白らくはくちゃんは私のフードに入ってる。

 「ミッキーだ!!ちょっとサインして貰って来る!!」

 サインペンとサインノートを持ってミッキーに近寄った。ミッキーにメロメロになりながら記念撮影とサインをして貰った。ありがてぇ!!

 「キモイなお前……」

 いきなりの宥子ひろこの暴言に

 「何ですってぇ!?殺すぞブス!お前が一時間後にディゼニーに行くって言ったのに色々と準備するのに手間取って大幅に遅れた癖に!」

 一時間後に集合って言った本人が2時間半遅れて登場しやがったのだから!!

 「分かった、ごめん。だから私の金で此処に連れてきたじゃん。」

 「当たり前だよ。でも何で急に此処に??」

 確かに私が行きたいって言いだしたんだからさぁ、文句は無いよ?嬉しいよ。でもさ、宥子ひろこが許すとは正直思ってないんだよねぇ。

 契約テイムチームの代表の私が意見してるけど念話で赤白せきはくちゃん、紅白こうはくちゃんやサクラちゃんが宥子ひろこにギャンスカしてたからね。因みに楽白らくはくちゃんは私の手の平でコロコロしてた。言葉が喋れない分、行動で読み取るしかないのだが何が言いたいのか今一よく分かんない。

 「アンタが行きたいって言ったからじゃん。文句あるん?帰るか?」

 「イヤー帰らないからね!ディゼニーシーも行くからね!グッフィちゃんとかにも会いたいもん。スーベニア集めしたいねん!!」

 宥子ひろこの手首を掴んで私は夢の国ディゼニーへ行くのだった!





 流石夢の国ディゼニー!!人が沢山いる。

 <わいは酒が飲めるディゼニーシーの方に先に行きたかったわぁ。>

 紅白こうはくちゃんの言葉に

 <サクラは美味しいデザートぉ食べた~ぃ>

 フードの中でサクラちゃんが高速フルフルしてる。

 <でもパンプで見たスーベニアランチが食いたいわ。>

 赤白せきはくちゃんが一番パンフを見てたもんねぇ。

 ティムチーム元気やね。

 <こら!念話しないの!各自大人しくする!>

 宥子ひろこの乱入に

 <遅刻魔!>

 <遅刻まぁ~>

 <遅刻魔やん>

 一斉に攻撃を開始した契約テイムチーム。楽白らくはくちゃんまで出て来ようとしないの。私は出て来ようとした楽白らくはくちゃんを手で、フードの奥へ押しやる。

 <飲み食いさせないからね!!>

 ブチっと切れる宥子ひろこよ、諸悪の原因を作ったのはお前だぞ!償え。

 <はいはい、ティムチームは静かにする。宥子ひろこは会話に乱入すんな。傍から見てバッグにメンチ切ってる変態さんに思われるよ。今日はパレードとご飯を満喫して買い物して帰るんだからね!>

 私はパレード見たい派なのである。遊園地みたいな娯楽施設に行ったら乗り物じゃね?って思うでしょ?残念、私は乗り物には一切興味がないのだよ。乗り物なら年中空いてるコスモワールドに行った方が沢山乗れるし、面白くないけど。

 <あと先に買い物済ませてからご飯だからね!穴場スポットあるからそこでなら皆でご飯食べれるよ。>

 そう、私は昨年まで年パス所持者だったのだ。月に数回パークに通う程のディゼニーオタクである。穴場やフォト所など色々と探しているのだ。

 <分かったわ。まずは買い物しよっか。>

 ディゼニーパークの入り口付近のショップにて大人買いを数回繰り返し一旦荷物を発送した。

 その後にパーク内にあるスーベニアを回収し、穴場へと向かった。




 「あれだけの人が此処だと全くおらんねぇ!?」

 宥子ひろこの言葉に

 「そうだろー此処はまだ知られてない穴場なんだよ!おーいサクラちゃん、楽白らくはくちゃん、出てきて良いよ。」

フードから二匹を出す。その声を合図に赤白せきはく紅白こうはく宥子ひろこのカバンからスルスルと出てきた。

 「ちょっ出したらバレるじゃないか!」

 と怒る宥子ひろこ

 「バレないって。だって此処幽霊が出るって噂の場所やし誰も来ないから!」

 人が居ない理由を教えた。此処に来る馬鹿は幽霊見たさの学生かアホな社会人ぐらいである。因みに私は見つけてから噂を聞いたのだが、いつも利用しているからアホな社会人に分類されるのだろうか?

 「幽霊ねぇ、胡散臭せ」

 「異世界行き来してる私らの存在自体が胡散臭いって!まぁ、溶ける物もあるから早く食べよ。」

 「「頂きます。」」

 <<<頂き(くで、や、ます~ぅ)>>>

 食事開始になったら争奪戦になった。

 蛇ちゃんズも身体に似合わずにドンドンとご飯を採るようになって来たし、サクラちゃんや楽白らくはくちゃんはモンスターなので元々沢山食べる。最近では際限無く食べちゃうので、宥子ひろこが食事管理して強制的にストップさせているのだ。

 「そういえば、宥子ひろこよ。私が買い物してた時、何しての?」

 宥子ひろこ宥子ひろこで欲しい物を買ってたようだけど、私みたいな買い方では無かった。もっとトチ狂った大人買いでもするんかと思ってたわ。

 「ん?大抵の買い物はアンタがしてるから私は店内をビデオに撮ってたよ。」

 何言ってんの?って顔をした私に

 「ちゃんと容子まさこが作るサンプルは買ったから安心して。」

あの大荷物が!?

 「いやいや、何で私が???」

って聞いたら

 「あっちは可愛いのないんだもん。お洒落度も低いし、安価で手に入る可愛いデザインを真似たいと思うだよね。で、小物とか装飾品、装備品とかは容子まさこが担当なんだから!その技術を惜しみなく使って貰おうと思って♡」

お金、お金と燥ぐ宥子ひろこに金の亡者めっと思った。

 「幾らスキル取得してるといっても出来るかまでは分からないよ?裁縫スキルが50あると言ってもサイエスで通用するのか分からないし、手縫いとか面倒臭くて無理。今のミシンは向こうでは使えないよ。」

 あのミシンでモンスターの分厚い革を縫うなんて無理。家庭用に何を求めているんだ宥子ひろこよ。

 「大丈夫、業務用の本格的なミシン買ってあげるから!」

 「中古でも一台安くて30万円からするミシンで一番良いの買ってくれるんやったら考える。」

 宥子ひろこの買ってあげるに私は一番高いミシンを強請ろうとして断ろうとしたら

 「別に良いよ。どんなミシンでも買ってあげる。だから作ってね!」

逆に念押しされた。

 宥子ひろこはどこまで金儲けするつもりなんだろう??ビビりながら

 「ウィッス。」

絶対に高性能で一番高い奴を強請ろうと決めた。


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