第18話 姉は私をティムしている事を忘れていました
「ちょっと業務用スーパーと100円ショップに行ってくるわ」
「何しに?」
と尋ねると
「商業ギルドで砂糖・塩・胡椒の取引があるから」
「OK! いってら」
グッと親指を立てて送り出してあげた。お金になるなら頑張ってくれ! 私は手伝わんが!
私がプラスチック爆弾を作成して二個目になった頃に
「ただいま……。疲れたよ」
ぐったりした
「たかだか5分の距離じゃん。何言ってんの」
と鼻で笑ってやれば逆切れして
「
キャンキャンと叫び出したが
「嫌だ。面倒臭い」
一刀両断してやった。
ガクっと肩を落とした
「これから袋に詰めていくから、作業の邪魔しないでね」
塩などを詰める作業に入った。
「はいはい」
「サクラのご飯がまだだったから、あげてくれる? あげすぎは厳禁だからね」
サクラちゃんのお世話を任されたので全力で構ってあげなければ!
ぷるぷるモチモチのサクラちゃんに私はメロメロしながらお饅頭をあげたり、金平糖をあげたりとしていた。サクラちゃん結構食べるので餌の遣り甲斐がある。
餌を食べ終えたサクラちゃんを構ってやりつつ私はリュックの作成に入っていた。前回、タガーケースと一緒にリュックも切る所まで出来ているので後は縫うだけである。此方は特にビジューを付ける必要がないので時間はそんなに掛からずに完成した。
「いやっふぅーーーーーーー出来たぜぃ!!!どうせ
うひひと笑って辺りを見回すと誰もいない。先ほどまで
リビングに戻ってみるとメモがテーブルの上に置いてあった。
【サイエスへ行ってくるね。】
はぁ~~ん!!何テメェ勝手にサクラちゃんとサイエスに行ってるんじゃゴラァ!!
数秒のコール音の後、私は思いの丈を
「何で置いていくのよ、馬鹿! 声掛けてくれても良いじゃん」
「声掛けたのに無視スルーしたのは、お前じゃん。明日、商談があるからサイエスで泊っていくわ」
帰って来ないという非情な事を言い出したので
「は? 私もそっちに行くから帰ってこい」
私も連れてけコールをした。
「無理<キリ>!」
と言いやがった。
「ドケチッ」
ケチケチどケチ野郎!!こうなったら私がサイエスに乗り込んでやるわ!!
「私も行くもん」
「いや、無理くね?」
「さっき行けたんだから、行けるはず!」
ブチっと
「……これちゃった」
やればできる子じゃん。サイエスに来れたわ!私ビックリぽん。
「……来ちゃったね」
本当に来やがったとばかりの
私は子供じゃねーんだから放っておいてよね。
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