第13話 やっと家ですよ!!
おぉ、スクーターで走っても、走っても辿り着かない。
途中でやっぱり魔物をザクザクと轢き殺しては、ドロップしたアイテムなどをサクサクと仕舞って行くのは手慣れた感が凄いわ。
唐突に
「今日は、自宅に戻るか?それとも2時間歩いて近隣の村で宿を取るか、どちらが良い?」
訪ねてきたので
「う~ん、宿で寝たい気もするけど時差の確認が終わってないから自宅へ戻る。」
時差確認の為に家に帰るどぉ!!!
「了解。じゃあ、スクーター仕舞うから降りて」
私は電動スクーターから居りて、原付と一緒にアイテムボックスに仕舞われた。
「
玄関だけが宙に浮いている状態に私は大興奮!現実世界でも念話したら蛇ちゃんズとサクラちゃんとも意思疎通が出来ると思う。ちょっと試したいなって思ってたら
「誰かに見られたら面倒な事になるんだから、さっさと入って」
そんな私を無視した上、私を踏んずけて
「いつまで寝転がっているつもり。さっさと起きてリビングに来なよ」
本当に何事も無かったかのように振舞う
「妹を踏みつけて行くなんて酷い! 暴力反対だ」
キャンキャンと文句を言うも
「退去勧告はしたのに居座ったお前が悪い。今、アイテムの整理しているんだから邪魔するな。」
サラっと流された。
「それも大事だけど、時差確認の方が重要じゃない?」
一矢報いるとばかりに話を逸らしてみる。
サイエスで過ごした時間は丁度1日半だ。TVを付けてニュースを見ていると、時間差が7時間だ。
「
時間管理は面倒くさいとばかりの
「あ、向こうでスマホ使えたよ。メールもネットも出来た。」
「本気マジか!最初にスマホ渡された時に何で使わなかったんだ、私!」
ガッデムッと頭を抱えてのたうち回る私に対し、思わぬところでザマァが出来たことで私は満足した。
サクラちゃんのこういうとこって可愛いよね、とほんわかしつつ
「本当、そういうところは抜けているよね。」
追い打ちを掛けたら涙目になって
「誰だって凡ミスはあるもん。いきなり異世界に飛ばされて、レアモンスターのエンカウント率が高くって、それどころじゃなかったんだい。」
言い訳をし出した。
「はいはい、言い訳ワロス」
「明日は、どうする?一緒に行くの?」
異世界へ一緒に行くか確認してきたので
「一週間も家を空けていたから、明日は蛇ちゃんズと一緒に残るわ。」
と答えておいた。
「私は、原付でセブールまで行って用事済ませてくる。多分、2~3週間は空けることになると思うよ。」
どうせ面倒事に巻き込まれるんだろうし、私は
「用事が長引きそうならメールするから」
ネットが利用出来るとしってメールという
「電話も試してみて!電話チャットならリアルタイムで状況確認できるし」
ゲっとした
「……誰も居ないところで電話してみる」
何とも消極的な返事につい
「ええーっ」
と非難の声を上げた。駄々を捏ね過ぎたようで、
「じゃあ、電話もメールもなしで」
と言ってきたので慌てて手のひらを返した。
「分かったよ。誰も居ないところから電話して。私からの電話はOK?」
「即留守電に切り替わるように設定するからOKだよ。着歴見て連絡するわ」
「了解」
何とか
私は問題の解決先を
あぁやりたい事が色々とあり過ぎる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます