第11話 称号を貰いました


 女王蜂含め総勢534匹を相手によくぞ死ななかったな、私たち。

 しかし私は蜂に刺されてないんだよね。羽で攻撃してきた時にはとうとうトチ狂ったのかと思った。宥子ひろこは頻繁に刺されていたみたいだけど、レベル差でどうにでもなったんだろう。私はサクラちゃんがいなかったら即死直行だろうし、何とも微妙な勝利だった。

 「魔物除けの薬散布してるから、一度休憩を入れよう。ステータスの確認もしたいし」

 ステータス確認よりも休憩が大事な宥子ひろことは逆に私は初めてのステータス確認にワクワクとなった。

 「賛成!早くステータスみたいな~」

 アイテムボックスから折り畳みのテーブルと椅子を出して座る。

 お茶請けは、近所のスーパーで買った桜餅だ。

 ディゼニーで買った小皿に分けて、緑茶をお供に食べ始める。

 「容子まさこの銃は、絶対人に向かって打ったらダメだからね! あれは危険すぎる。後、ノーコンだったから玉の減りが異様に早かった。」

 お前だけには言われたくねぇーよと思ったが、私も使い過ぎたと反省している。

 先程の戦いで得られた利点は、アイテムボックスの共有化らしい。

「じゃあ、ステータス確認していくよ~。まずは、私のステータスからね。」


---------STATUS---------


名前:ヒロコ(琴陵ことおか宥子ひろこ

種族:人族[異世界人]

レベル:48

年齢:18歳[25歳]

体力:152→160

魔力:260→312

筋力:90→101

防御:71→84

知能:118→132

速度:71→87

運 :1030→3570

■装備:黒のシャツ・パンツ・スニーカー・綿の鞄

■スキル:ティム∞(蛇:赤白・紅白 スライム:サクラ [人族:容子まさこ])・剣術Ⅱ・索敵Ⅰ[Ⅷ]・[隠ぺいⅧ]・[隠密Ⅷ]・魔力操作Ⅱ・初級魔法Ⅰ(全属性)・生活魔法Ⅱ・調合Ⅲ・射撃Ⅱ

■ギフト

[全言語能力最適化]

[アイテムボックス]

[鑑定]

[経験値倍化]

■称号:なし→蜂殺し

■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]

[■ボーナスポイント:10054pt]


-------------------------------


 軒並み上がっているじゃないか。運が、軒並み上がっている癖にエリアボスに遭遇する不運はどうなんだろう?

 私の考察を余所に

 「気を取り直して、留美生るみなのレベルを確認だ」

私よりWKTKしている宥子ひろこ


---------STATUS---------


名前:マサコ(琴陵ことおか容子まさこ

種族:人族

レベル:40

年齢:35歳

体力:8→156

魔力:11→263

筋力:5→91

防御:6→78

知能:20→123

速度:1→53

運 :10→70

■装備:カーキーのカットシャツ・黒のパンツ・スニーカー

■スキル:料理50・裁縫50・鍛冶42

■ギフト:なし

■称 号:なし→蜂殺し

■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命

■ボーナスポイント:14596pt


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 運が低い。低すぎじゃないか?レベル40なら運100は欲しいよ。にしてもやっぱりレベル1でエリアボスを倒すと、レベル上がるのも早いんだねぇ。

 宥子ひろこはステータス画面を操作し名前の部分をタップしマサコに変更する。

 「まず、名前を変える。後、隠蔽レベルⅦまで取得しとくよ」

 ポチポチと弄りながら、欲しいスキルを聞いてきた。

 「どのスキルが欲しいの?」

 私の時代だとばかりに

 「神聖魔法、宝飾細工職人、水魔法」

 スキルがあるか分からないがこれがあれば自分の好きな物を作る事が出来て、かつ防具などをピカピカに磨き上げる事が出来て武器や防具を長持ちして使えるようになる。

 宥子ひろこがスキル一覧を見て細工師があり、職業スキルで神祓師・巫女・神官があると聞き速攻で

 「細工師・神官でよろ!」

 「OK。後、索敵・生活魔法・神聖魔法も取っておくね。」

 神聖魔法は聖魔法の上位種。神聖魔法でサポートと攻撃出来たら良くね?と思って取っておいた。

 サクサクとスキルを取得して隠蔽したら、みるみるボーナスポイントが消費され、最後には53ptしか残らなかった。

 私の変更後のステータスは以下の通りだ。

---------STATUS---------


名前:マサコ(琴陵ことおか容子まさこ

種族:人族

レベル:40

年齢:18歳[25歳]

体力:156

魔力:263

筋力:91

防御:78

知能:123

速度:53

運 :70

■装備:カーキーのカットシャツ・黒のパンツ・スニーカー

■スキル:料理50・裁縫50・鍛冶42・射撃Ⅴ・神聖魔法Ⅰ・神官Ⅰ・生活魔法Ⅰ・索敵Ⅰ[Ⅴ]・隠蔽Ⅱ[Ⅶ]・隠密[Ⅶ]・魔力操作Ⅰ

■ギフト:なし[アイテムボックス共有化]

■称 号:蜂殺し

■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]

[■ボーナスポイント:153pt]


-------------------------------

 試しに私がステータス画面を弄ろうとしたが操作は出来なかった。操作は、宥子ひろこにしか出来ないみたい。とっても残念だ。

 操作中に色々口出しして1時間ほどかけて私の希望した通りになった。

 サクラが居るから怪我とかは問題ないんじゃないかと宥子ひろこの言葉に

 「教皇まで上げるつもり。それに神聖魔法があれば、蘇生やエリアヒールも使えるからサクラちゃんの負担も減るでしょう」

 何言ってんだコイツとばかりに宥子ひろこを見た。

 宥子ひろこは気まずそうにサクラのステータス確認しだした。


---------STATUS---------

名前:サクラ

種族:ヒールスライム

レベル:53

年齢:0歳

体力:1→201

魔力:30→488

筋力:1→51

知能:1→108

速度:1→259

幸運:100→1200

■スキル:聖属性魔法Ⅳ・念話Ⅰ

■ギフト:なし[アイテムボックス共有化]

■称号:レンの従魔・癒しのマスコット

■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命

[■ボーナスポイント:54871pt]


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 「マジかっる↑ぅ↓」

 「ぶふぉっ!」

 あんまり過ぎるステータス画面に私は叫び、宥子ひろこは茶を吹いた。

 私よりレベル高いうえに、加護がついているよ!しかも運が良い!人間・の・私・より・運が良いんだよ!!私はスライムに負けたんか……凹むぜ。

 「念話がある。これは、意外と便利かも」

 いそいそと宥子ひろこは念話を私達の分も念話を取得した。

 念話は5ptで取得できるし、レベルⅠなら100ptで取れる。

 <容子まさこ・サクラ聞こえたら手を上げて>

 サクラは触手を、私は右手を上げて見せた。

 頭にアナウンスが流れるように音声が聞こえる念話におぉ!となった。宥子ひろこは成功した事が嬉しいようで

 「念話で話さないといけない時もあると思うから、時々念話で会話しようね。」

 <りょ>

 <はぁい>

 ちゃんと返事したのにゲンコツを食らった。酷いDVだ!

 「スキルの確認も出来たことだし、今日の宿になる村を目指すよ! 後、容子まさこ!あんた、玉使い過ぎで在庫が半分なくなってるから気を付けてね!」

 「あれだけの数だし、射撃スキル持ってなかったんだから仕方がないでしょう。射撃スキルも取ったし、玉の無駄遣いはしない。玉の残数が1/3切ったら地球に戻って注文するよ。」

 「その時は、時差が私と同じになっているか確認ないとね。」

 サイエスの1時間が地球では3時間になっている。ティムしたことで、それが適用されたことを祈りたい。


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