第10話 運悪くないですか?姉よ
私の超厳選のマットでぐっすり熟睡出来ました。
こんにちは、世界を超えたアイドル
「………起きろっつってんだろうがよ!」
「いたっ、痛いぃ!ちょっ、朝っぱらから何すんのよ!」
大声を出した。せっかくいい夢だったのに!!と私の主張も虚しくスルーする
「何度声掛けても起きないからでしょう。朝飯用意したから早く着替えて顔洗え。」
さっさとテントの外に出て行った。酷い。
服を着替え、武器を装備し携帯を確認する。登録してるサイトの更新や新刊などの情報がないかさっと目を通した。
テントの外で
「もうちょっと、優しく起こしてくれても良いじゃない」
ブーブーと文句を言えば
「十分優しいと思うけど?誰かさんと違って弱っている腰を重点的に攻撃してこないだけマシよね。」
痛い所を突かれた。
「熱いから気を付けてね」
湯気の立った紅茶にキュルルと小さいお腹の音がなる。ヨーグルトをコンフレークを並べられた所で、私はしょんぼりした。
「これが朝食ってしょぼくない?」
とボソッと声に本心が出たようで
「お前、目くそ鼻くそっていう諺があるだろう。この間、私にお茶漬けと冷凍から揚げを出したお前に言われたくない。黙って食え。」
ガリザリとコーンフレークを噛み砕く音が、静かな森の中で異様な音を立てている。
「言われた通り部屋にあったママゾンの箱を片っ端から収納したけどさ。あんたの武器ってなんなの?」
スプーンで私を指して武器の確認をする
「ガスガンのドラゴンフライとエアガンのM85」
ビシっと親指を立てて良い笑顔で答える。呆れた顔をした
「それ絶対R18指定の奴でしょう」
思いっ切り溜息を吐いた。
「殺傷能力高いよ!乱発出来るし、遠距離攻撃でズババンといけちゃう優れもの。」
これでエリアボスも一発だぜって自慢したのに
「おい、ちょっと待てや。お前、射撃スキルないじゃん。この前、私に玉の無駄遣いしたこと滅茶苦茶怒ったじゃん!何で、そのお前が、無駄玉使う発言するの?理不尽じゃね?」
キャンキャンと吠えまくる
「この世の理は理不尽に満ち溢れているのだよ」
と諭してあげた。
「私は剣術Ⅰがあるから、まだ接近戦でいけるけど。あんた何もスキルないんだよ。接近戦で戦う私まで、お前の殺傷能力が高い銃の餌食になるのか?」
餌食って失礼だな。
「
「……そうですね」
素敵な提案をしてあげたのに
「じゃあ、これ片づけてから行こうか」
ビシっと後ろにあるテント類を指して、私達はいそいそと道具を元に戻し、
索敵をし始めて10分、どうやら
キラービーの大群と遭遇した。
こりゃ死ぬかも?と思ったが、
「
「勿論!連射出来るから安心して。
「了解!」
指示を出しておく。襲い来るキラービーに私はM85で連射していく。キラービーの癖に回避しやがる。ムカつくぅ!!やっぱスキルが文句云うんだろう。
何回目の玉のチャージか、少しづつ玉が当たるようになった頃に、女王蜂ラスボスが登場した。
「ですよねー!こうなると思ったよっ。
「りょ!」
M85で連射をMAXに上げる。玉交換が速くなったぜ。女王蜂と雑魚の攻撃を回避しつつ足止めとばかりに不規則で乱射しまくった。玉の殆どが無駄になるが、不規則な攻撃にモンスターも迂闊に動けないようだ。
「科学の力を舐めんなぁあっ!」
死骸がドロップ品に変わり、私の100円ショップで購入した洗濯籠に入れるよう
蜂蜜や毒針、羽なんかが沢山ドロップされている中、一際大きな石が転がっていた。
オパールみたいで綺麗だ。鑑定すると女王蜂の心臓と出た。これを加工して魔力を込めればアイテムになるんじゃないだろうか?試しに後で
ロイヤルゼリーや蜂の子(死骸)も手に入り、私はお金、お金と顔がにやけてしまった。
散らばったお金も集め終えて、アイテムボックスに収納すると戦利品は以下の通りとなった。
蜂の羽×1068枚
蜂の子(死骸)×302匹
ロイヤルゼリー×102個
毒針×534個
黄色の魔石(小)×32個
青い魔石(小)×28個
赤い魔石(中)×3個
赤い魔石(大)×1個
女王蜂の心臓×1個
赤い魔石(大)は恐らく女王蜂の魔石だろう。どれくらいの価値があるのか気になる。
キラービーは羽が2枚だったから、534匹倒したことになるのか。
ステータスを見て一言えげつないな。
レベルの高い
玉も爆買いしていたから、無駄撃ちしても何とか生き残れたし。
ステータスの確認が楽しみである。
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