第2話 姉のサポートは妹がするもの
まさか
作るは爆薬TATPである。材料の過酸化水素水、アセトン、硫酸、塩酸、硝酸を購入し、爆弾を作っていく。サイエスのモンスターがどれほど強いのか不明の為、出来るだけ高火力のを作った。
ピンポーン
インターフォンの音に作業を一旦中断させ、私は玄関へ向かう。
感じの良さそうな青年から荷物を受け取った。
私は荷物を部屋へ持って行く。届いたのはサバゲーのHK416Cカスタム次世代電動ガンと電極銃である。これだけではそれなりの威力はあるが玩具なので、内緒で私が改造して殺傷能力を底上げするのだ。
私は中断していた爆弾を作りを再開させたのだった。
爆弾作りも終わり一息つこうかとコーヒーを淹れる。
「あー肩が凝った。」
コーヒーを飲みながらメッセージを確認すると
メッセージには私に依頼が来ていた。内容はストーカー男との縁切りである。
「報酬が少ないな。」
ノートパソコンを開いてママゾンで武器になりそうな物を物色していく。いつまでも武器が万能包丁というのも何だしね。
粗方買い物を済ませた後、私は夕飯の買い出しへと家を出た。
玄関横に置いてあったバイクが無くなっている。
「あいつこの世界の物も向こうに持っていけるのか。」
MMORPGが元になっていると言ってたからバイクはオーバーテクノロジーではないだろうか?ふとそんな事を思ったが、レベル1で異世界に飛ばされたのだからこれぐらいのうま味がなければやってられないだろう。
「こっちの世界の物をサイエスに持って行けるなら
この家に引っ越しして来てからずっと開けられてない170センチの段ボール箱の数々を思い出して
「リサイクルショップでは買い取れないだろうし、フリマやオークションでは落札されるまでに時間がかかるしね。裁縫がしっかりしてるし、異世界ではちょっとした高級品になるんじゃない?其れに向こうの商品をこっちでオークションやフリマで売るのも良いかも!」
私が衣服を作成して高値で売って貰うのも有りかもしれない。中学の時からコスプレにハマったので、施設の近所に住む裁縫師のお婆ちゃんに弟子入りしたのでそこそこの腕前であると自負している。
「そうなると買い物じゃなくて荷物整理しなきゃ!」
私は買い出しをキャンセルして
堆く山積みになった段ボールを一つひとつ開封していき、使用済みと未使用の物を分けていく。使用済みでも綺麗な状態の物であれば向こうで売る予定だ。使用感があるのは保留にしておく。賄賂として渡す分に丁度良いと思うからね。
荷造りしていたらあっという間に夜になってたので、慌てて買い出しに行きカレーを作った。
しかし待てど暮らせど
今日の夜には帰るって言ってたのに帰って来ない。
結局、
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