第3話 宥子のステータスと久々の帰還
「ただいまー」
間の抜けた
痛がっている素振りはないので返り血だろうが、ホラーである。
「お帰りぃーって何その恰好わっ!!」
洗濯するの大変じゃないか!染み抜きで血は綺麗に取れるだろうか?そんな事を考えてると
「ボス戦してきた。」
爆弾発言をかました。
「お、お前レベル1じゃなかったのか?」
何でボス戦なんてしてくるんだよ~!と
「何かロックオンされたべ。」
超やべーとのたまう
「そういう問題じゃないんだよ!!てか、その服!血塗れにしやがって!いくらしたと思ってるんだ!?2万2千832円なんだぞっ!既製品じゃない一点物!オーダーメイドなの!馬鹿なの?阿保なの?お気に入りだったのに!パソコンは壊れても替えがきくけどその服は作者が亡くなってて作って貰えないんだよ!もう注文すらできねーの!分かってんの?」
絶叫する私に
「ちょっとは私の心配してくれても良いじゃん。」
ぶー垂れた。
反省の色のない
「殺しても死なない
キッパリと言い切ったら
「さっさと風呂に入って来い。」
しっしと犬を追い払う仕草をすれば
私は夕食の準備をする。対
それにしても服はやっぱり捨てても良いような服にしないと駄目だな。今回みたいに服を台無しにされたら困る。
夕飯の支度をしている所で
「あー美味いわぁ。」
おっさんがログインしている
私はこっそりと
半透明のボードはステータスボードのようだ。
「スキルと言っても色々ある上に、
ぶつぶつと唸っている
「塩、砂糖、胡椒でも買って来たら?」
料理が出来るまで時間があるから提案すれば
「ううぉっ!びっくりしたー黙って背後に立つなよ。RPGでお馴染みのアレかぁ!お金儲け出来るね!」
砂糖、塩、香辛料の三つとガラス瓶だけでもかなりの儲けが出ると思う。
近くの業務用スーパーで買い出ししたのか、両手いっぱいに砂糖、塩、胡椒を瓶に移し替えている。
人が料理しているのに部屋いっぱいに砂糖などを広げて作業しないで欲しい。
「ご飯できたよー」
「今行く」
ご飯、ご飯とウキウキしながら食卓についた
「酷い!!私が食べられるのお米だけじゃねーかっ!!」
ギャオウと吠える
「心配させた罰だよ。お残し厳禁だからね。」
残したらご飯作らぬ宣言をしたらボタボタと大粒の涙を流しながら料理に箸をつけた。そこまで嫌か?この苦味が美味しいのに。
嫌そうにもそもそと食事をする
「
「ちょっと待って。ステータスオープン!」
「
「
ゲームでお馴染みお裏技を伝授してみた。ダメ元であるけどね。
100PTを熟練度にドロップしたところで、隠密1に変更された。
「やっぱり思った通りだ。PTを使用することでスキル取得やスキル熟練度を上げることが出来るのよ。」
私は、パチンと指を鳴らしドヤ顔をすると、
「100PTも消費するなんて酷い。糞ゲーだ!」
「裏技が通用するだけ良かったと思いなよ。先ずは隠密、隠蔽、索敵はMAXまで上げようね。」
「え?何で?」
魔法の熟練度を上げようとしていた
「加護持ちだと面倒ごとが舞い込むよ。ステータス偽造しないとね。隠密はあんたのレベルが低いんだから背後からの一撃必殺だよ。索敵魔物から逃げれるようにしたいからね。」
利点を説明すれば
多分だがスキルの上限は100じゃないかと思う。確証は無いのでこれは
「分かった。ご飯食べ終わったらステータス弄るから確認して。」
「オッケー」
私達は取り敢えず残りのご飯を食べる事にした。
食事が終わりいよいよステータスを弄るのだ。∞とMAXはどう違うのだろう?
ポチポチとステータス画面を弄っている
「MAXまでは無理かぁ。」
「まぁ、熟練度が上がるのに比例して消費
と提案して以下のステータスになった。
---------STATUS---------
名前:ヒロコ(
種族:人族/異世界人
レベル:30
職業:
年齢:25歳
体力:73/125
魔力:200/200
筋力:85
防御:63
知能:108
速度:60
運 :600
■装備:ジャージ
■スキル:縁結び・
■ギフト:全言語能力最適化・アイテムボックス・鑑定・経験値倍化・成長促進
■称号:なし
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
■ボーナスポイント:70pt
-------------------------------
う~ん、あんまり熟練度が上がらなかったわ。
ステータスを見る限りパーティでの行動は無理だろう。ソロで活動するいは厳し過ぎるステータスに私と
「
切実な
翌日、作り置きしていたご飯を全て持ってサイエスへ出かけた
私は、刀を入手するべく骨董店へ足を運ぶのであった。
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