天地創造(クイーン) エピローグ

天地創造クイーン?」


 相互補完クラウドに声をかけられたアタシは、ふと我に返った。

 隣にはおじいさん姿になった彼がいた。


 あなたとも長い付き合いになるわね。まさか、あの時の子と50年も一緒にいるなんて。しかも50年後には、こんな灰色の髪が似合う年相応の紳士になるなんて夢にも思わなかった。


「何、相互補完クラウド?」


「いえ、楽しそうなお顔をされていたので。何か良いことでもありましたか?」


「何でもないわ」


 相互補完クラウド。アタシは昔のことを思い出していただけよ。

 あなたが檜山と名乗っていた50年前のことをね。

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