WARASHIBE - 3

 行く当てもないワラシはもはや死ぬほかなしと失意で錆びたカギを手に駅のホームを降り漆黒のトンネルに入ってとぼとぼ歩き続け最早どこにいるかわからない壁に手を当てて進むと途中でドアノブに手が当たったからまさかと思って手探りで錆びたカギを穴に差して回したら回ったからドアノブも回して中に入るとそこは電気が生きていて天井の照明がパッパッとついて明るいところだったどうやらそこは秘匿された軍事基地だったらしくワラシは驚いて声を上げたら後ろから老人と女がやってきた彼らは恩人のワラシが去ったことを聞いて後を追ってきたらしく老人はこの施設が何なのかを知っていて「ここは核ミサイルの格納施設であってここを占拠したる者はどの地下鉄駅へも核ミサイルを落とすことができるがゆえに地下鉄の王を名乗ることができるであろう」と説明しワラシにこの施設を譲ってくれないかと言ったワラシはこの施設をどうすれば機能させられるかわからなかったから王の資格がないと思いカギを老人に渡したが「なんと欲のない男だ」と感謝され孫娘の女と結ばれるのはどうかと提案しそれを聞いて女性を見たワラシは彼女の笑顔をみて美しいと感じ入り気絶して倒れてしまった。

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