第一章 神への反逆恐るるに足らず 5

「妙だな」


 開口一番、エルが言った。火口を覆う魔法陣はそのまま、魔導機器を見ながらの作戦会議が行われている。


「原因は分かったが、そもそも連中が何のために火口を塞ぐのかがわからねぇ。こんな大掛かりな作業して魔力の流れを堰き止めて、一体何がしたい?」

「それについてはねぇ。憶測だけど……実はネル・ブライアン全域のマップを貰っててね」


 ジオが個人端末からホログラムを投影する。立体化したのは、当然ネル・ブライアンの全景図だ。


「ここに今確認できてるだけの割れ目火口を配置すると、こう。それで、報告にあった閉じた火口が、こう、だ」


 ジオが端末を操作する。山麓の全域にぽつぽつとマーカーが打たれ、別の色で閉ざされた火口が示される。


 全体を俯瞰してみると、活性化している火口はネル・ブライアンの南西方向にある。そのうち問題となっている閉じた火口は、特にタイトロープ市街地に近い西部に集中していた。人間がアクセスしやすい場所だ。


「で……観測以来のデータももらってきてね。採石業者からのデータと重ねると、こう出るんだ」


 灰色のマーカーが、今度は山麓の東側にぽつぽつと現れる。


「これは?」

「液化魔力が少なくなって、自然に休眠状態になったか……魔力溜まりからの流れが変わったのか、今は魔石が採掘できないエリアだ。昔は全域で噴火があって純度の高い魔石が取れたようだけど、今は南西方向に集中してる、ってワケ」


 で、思うところがあったから急ぎで聞いてきたんだけど。ジオは続けた。


「ネル・ブライアン東部はもう何十年間も噴火活動が起きてないみたいでね。採掘業者はほとんど出向かないそうなんだ。南西部で噴火が頻出してるから、そっちで採石するのに手いっぱいだ、ってね」

「市の役員はどうなんだ」

「定期調査で、年数回足を運ぶだけらしい。現状、わざわざ東部に行く人間は少ないってことだね」

「登山ルートは北西部だからな……あそこが一番なだらかで上りやすい。火口は小さいし噴火が起こっても被害はほとんどないしな」


 ジオとエルの話を聞きながら、シャルロットはホログラムの立体地形図を眺めた。


 人の手が入りやすく、観測しやすいのが西側。うって変わって東側は、ほぼ休眠状態。現状魔力溜まりの魔力は南西部に集中して流れているが、これに手が加えられている。


 火口に仕掛けられていた魔法陣は、上部から地下にかけて強力な圧をかけるもの。圧力の向かう先がどこかにあるはずだ。


「それで、リアルタイムの魔力だまりの様子が、こう」


 映し出された立体地形図の下部に、広大な空間が追加される。魔力だまりと、魔力が流れる命脈の図だが、南西部に限って色がない。そして、南東エリアに刺されたマーカーの直下へ、液化魔力が流れ込んでいるのが分かる。


「東部側で噴火を起こしたいってことです?」

「可能性は高いんだけどねぇ。だとすると、液化魔力からできた魔石が欲しいのかもしれない」


 シャルロットの問いにジオが答えた。


 魔力は無機物、有機物問わずあらゆるものが内包しているエネルギー物質の総称だ。地上では気体状の魔力と固体状の魔石の形態しかとれず、液化魔力は特殊な状況下でしか生成されない。


 それが地下。星の深層部で圧縮された魔力は、液状となって内部を対流している。


 液化魔力を扱うのは、要は溶かした鉄をそのまま使うのと同じだ。適度な密度と形を持つ液化魔力は、最も扱いにくく危険な代物。再現性もなく、液化魔力をそのまま保存しておく方法もないのだ。


 ただ、とにかく属性の力が活性化しやすい特徴がある。液化魔力が硬化した魔石は、大気中の魔力が凝固してできた魔石よりも純度が高く、属性の偏化が激しい。


 ネル・ブライアンで採取できる魔石の長所も、その純正と属性の力が強いことだ。


「……人目に付きにくい東部で、観測できない程度の噴火を起こせば……船を着ければ、秘密裏に魔石を集めることだってできるだろう。南西部で噴火が定期的に起こると言っても、魔導機器の核に使えそうな魔石は業者が採取するからね」

「とりあえず魔力溜まりの流れを元に戻すか……考えたって埒が明かねぇ」


 言って、エルが火口の縁に立つ。杖槍を掲げて魔力を迸らせると、魔導機器が露わにした魔法陣を、穂先から照射された魔力が削り取っていった。


 どうやら魔力の結束点を消しているようだ。魔法陣の無効化処理は初めて見たので、シャルロットは興味深く眺めていた。


「術式自体は大したもんじゃねぇ。下に圧力を発生させる魔紋よりも、隠蔽魔法の方に力入れてやがんな。これ種類変えて三枚仕込んであるぞ、めんどくせぇ」

「……それさ、じゃあ学者たちが調べに来ても、ポントス人が乱入しなければ彼らの仕業だって分からなかったんじゃないのかい?」

「作業中だったのか知らねぇが……既に仕掛けた段階で慌てて目撃者を消しに来たってなら、随分お間抜けさんだな。殺し切れてもいねぇし。魔法の腕はいいのに人間への対応は雑だ」


 エルはジオと会話しながら作業を進めている。傍からみると軽々行っているように見えるが、その実緻密な魔力操作が求められているはずだ。


 こんなに正確無比な魔力操作、自分にはできないだろう。


 流石我が師。実用的な魔法をまじまじと見ていると、彼の技術の素晴らしさを痛感する。


 ゴリゴリと削られていく紋様を眺めてしばらく。処理が終わったのか、亀裂を覆っていた魔法陣が、唐突に輝きを失って霧散した。


 同時に火口の奥から熱波が湧き上がる。そっと亀裂の奥を覗き見ると、先ほどまではなかった液化魔力の輝きが現れていた。


「あー疲れた、これあと何か所やんだよ……」

「そんなに疲れてるようには見えないけど?」

「うるせぇ、お前には分からねぇ疲労だよ」


 エルはぼやきながら石突を地面に突き立て、ジオが労わっているのかからかっているのか分からない言葉を返す。気心の知れたやり取りに、ミアは満足げに顔を綻ばせながら魔導機器をしまう準備をした。


「エル兄、今のでだいじょぶ?」

「大丈夫だ、覚えた」

「うそぉ……」


 心強いエルの言葉に、シャルロットは目を丸くした。


 今の作業だけで、計四枚の魔法陣を暗記してしまっただと? どんな記憶力だ。


「そんなに難しくねぇよ? 紋様の結束点を覚えて、隠蔽魔法の解除方法も調べただけだ。どんな魔法がいくつかけられてるか分からなかったからな、先にそれを調べてもらってたって訳だ」


 つまりはミアのお手柄、って訳だな。くしゃりとエルがミアの頭を掻き撫でると、彼女は心底嬉しそうに笑顔になった。


 子供みたいに無邪気だ。シャルロットに対して刺々しい視線を投げていた人間と同一人物には思えない。



 *



 その後、オフロードカーで山麓を転々としながら、順調に火口を開けていった。ポントス人の襲撃も警戒していたが一向に来ず、仕事の一つは順調に終わらせられそうだ。


 とはいえ。ポントス人の目的がネル・ブライアン東部となると、当然足を運ばなければならないだろう。


「一通り火口は元通りにしましたけど……どうします? 今日は一旦戻りますか?」


 シャルロットは問うた。


 聞かれた側のエルは度重なる魔力消費で疲労困憊だ。しかたない、正確無比な魔力操作技術を持つのはエルだけだったのだ。


「そうだな……もう日暮れも近い、東部に行くのは明日か」


 エルのいう通り、太陽は地平線の向こうに沈みかかっている。夕日が空を黄昏に染め上げ、揺れるオーロラの向こうに、宵の明星がぽつりと輝いていた。


 繁華街に灯りが灯る時間だ。夜を山で過ごすのは危険が多い。


 では帰るか。オフロードカーを市街地に向けて走らせようとした瞬間、車載無線が音を鳴らした。


「魔法犯罪捜査局、エル・セラス・ヴェルト捜査官。どうぞ」

『こちら海上保安庁巡視船マリアナ。タイトロープ島東岸沖に不審船を発見。接近したところ潜水の後ロスト』


 海上保安庁からの緊急連絡だ。山麓で得たデータと推測は、海上を警備する海上保安庁にも共有していた。あくまで念のためだったが、うまく働いたのだろう。


 舞い込んだ情報に顔を思いきりしかめたエルは、車載タブレット操作してネル・ブライアン周辺の地図を出す──ジオが調べた諸々のマーカーが付与されたものをだ。


「──了解。ネル・ブライアン東岸に接岸可能な土地はあるか」

『一箇所のみ。座標は──』


 エルは座標を聞いて、即座にパネルに打ち込んだ。新しく刺さったマーカーは南東部の海岸地帯。休眠した火口の一つが隣接している入江だ。


 シャルロットはフロントガラスの向こうからタブレットに視線を移す。座標が示したマーカー周辺は、黄色と黒の危険色で覆われていた。


「グラナート海岸かい? また面倒なところに行くね」


 ジオが後部座席から身を乗り出す。


「了解。直ちに現場に向かう」

『海上は封鎖し、海中レーダーで常時索敵をします──ご武運を』


 通信を切ったエルは、深く息を吐いてから目的地を設定した。


「シャルロット、行ってくれ。潜水艇で近づいた後、海中移動の魔法を使って上陸するつもりなんだろ。上がらせる前にとっちめるぞ」


 分かりました、とステアリングを握り直したシャルロットの肩を、ジオが後部座席から掴んで止めた。


「兄さん、ミアがいるのに無茶だ。私は問題ないしドミニクとシャルロットちゃんも自前の魔力で自衛できるけど、ミアは無理だ。許可できないね」


 ジオがエルに吐きつける。そんなに危ない場所なんです、と振り返らぬまま聞くと、ジオが兄と似たような険しい顔で答えた。


「グラナート海岸はね、封鎖された昔の産廃処理施設なんだよ。魔石を加工するときに出た、欠片とか魔砂とかを置いてたんだ」


 ジオが個人端末を操作して、画面をシャルロットに見せた。


 明るい空の下、赤から朱、茶色まで様々な色をした砂が、無秩序に海岸線を覆っている。細く入り組んだ入江を埋めるように散らばっており、一見して綺麗に見えるが──これが魔石だとすると厄介だ。


「魔石に産廃物なんて出ますっけ?」

「今はね。でも昔の話だ。今みたいに技術もない時代は、欠片や砂状の魔石の活用方法がなかったのさ。ましてや研磨で出た粉塵や廃液なんて簡単に吸い込んでしまうし害にしかならないよ」

「なるほど」


 だから立ち入り禁止区域として指定されている訳か。


 魔石の加工に魔力は必須。原石はともかく、カットされた魔石は加工の際に触れた魔力で不安定な状態になっている。製品化された魔石は加えた魔力を取り払って安定化させているが、廃棄物はそうともいかない。


 処分方法に困った結果、人が行かない場所に放置せざるを得なかったのだろう。結果、グラナート海岸一帯だけ、大気中の魔力が火属性に寄っているらしい。


「ならどうするってんだ、ミアだけここに置いていくわけにもいかねぇだろうが。ここから市街地まで徒歩でどれだけかかると思ってるんだ」

「だからちゃんと準備してから行こうって言ってるだろう? 行くにしても近寄れる範囲と安全圏や滞在時間をだね──」

「行ってる間に考えりゃいいだろ? お前、そこまでミアの事侮ってんのか」

「そうじゃないよ、侮ってなんかないけどね。でも違うんだよ兄さん、違──」


 ジオもエルも、妹が心配なのは分かるけれど。本人かやの外にして話すのはどうなんだろう。思って後部座席を振り返ると、肩をすくめて居心地悪そうにしているドミニクの横で、わなわなと唇を震わせたミアの姿が目に移る。


 あ、なんか泣きそうな顔だ。シャルロットはひとまず口論に発展しそうな双子を仲裁しようと口を開くが、ミアが声を張り上げるのが先だった。


「あたし、大丈夫だから! 気にしないで行こうよジオ兄もエル兄もさ!」


 余程の声量だったのか、隣のドミニクが肩で耳を塞ごうとした。


 声を張り上げた妹に、兄二人の視線が動く。ジオは服の裾をミアに引っ張られて、後部座席に座り直した。


 ミアはきょろきょろと双子の兄を交互に見やった。弟と入れ替わるようにして助手席から後部座席を覗いたエルが、真っ直ぐな瞳をミアに向けている。


「百歩譲って行くにしたって、現場には入らない方がいい。車内で待って、連絡に徹するのが条件だね。攻撃魔法を使いながら常に魔力を纏って防御しておくなんて、器用なことできないだろう」


 歯噛みするように口を引き締めたジオが、どこか苦々しく言った。


「それじゃエル兄守れないよ、だってあたし、エル兄もジオ兄も守りたいから頑張ってるんだよ? 嫌だよ一人で待ってるなんて……!」


 私がいれば防御面は問題ないと思うけれど。そんな口を挟む気にはならないし、地雷を踏みそうだからここは黙っているのが吉だ。


「努力と無謀は違う。事実をきちんと見極めるのも力の一つだ」

「ジオ、お前しばらく会ってねぇから知らねぇだろうが、ミアもここ数年でかなり強くなってんだ。魔力の質も量も、当然魔法の技術もな」


 だから大丈夫だ。エルは続けた。


「魔力のねぇお前が言うな。大体、代替案出せねぇんだろうが。ただでさえ魔法に長けたポントスの連中だぞ、こっちのメンツがメンツだからって、数が大いに越した事ねぇだろうが」

「動けなくなったら意味がないだろう? 現場で足手まといが増えるのと、元々数が少ないのは別の話だ。少人数ならそれはそれで戦術を工夫するだけさ、だから」


 なんだか兄弟喧嘩になってきた。直ぐにでもグラナート海岸に行かなければならないのに──それこそ、エルのいう通り移動しながら考えればいいのに、とても車を発進させる気持ちにならない。


 どうしましょう。そっと後部座席に振り返ってドミニクに助けを求めると、彼は懐から己のクラウィスを取り出してショットシェルを抜いていた。


 兄妹の口論を止めるのが無理だと判断したのか、放っておいてもそのうち解決するだろうと判断したからなのか。いやどちらにしろ、我関さずといった空気を纏って話し合いを拒否するんじゃない。


 目じりも眉尻も下げて、シャルロットは肩を落とした。が、クラウィスのシリンダーを回す金属音の他に、何か別の音がして発信源を探す。


「……あたし、足手まといなの?」


 全身を震わせたミアの、歯ぎしりの音だった。


 顔色が悪い。青ざめるどころか卒倒しそうなほどだ。


「あ、いや、そうじゃない、そうじゃないよミア。負傷したり、動けなくなった場合って話で──」

「やだ、連れて行ってよ、絶対倒れたりなんてしないから、ちゃんとエル兄とジオ兄の役に立つからさ、行く、あたし、行くから、大丈夫だから……!」


 喉から声を震わせるミアの言葉に、シャルロットは眉根を寄せた。


 今の今まで、三人の誰も打開案を出していない。感情論でものを話し過ぎだ。


 ミアは同行したいならどうやってジオの不安を解消するのか伝えるべきだ。ジオもエルも、珍しく建設的な会話ができていない。


 なにより、ジオが力足らずと判断するなら、身の程を考えろ──そう、思うのだ。


「ジオ兄、信じてよ、大丈夫だから、大丈夫だからさ……!」

「もう何年も会ってなかったお前が、ミアの努力の何が分かんだよ」


 ミアの懇願を、エルが厳しい口調で援護した。


「努力、努力か……努力、ね──!」


 珍しくもジオが声を荒げる。


 低く、押し殺した、溢れる思考を圧縮したような音。ほんの僅かな悲壮感を感じたのは、気のせいだろうか。


 車内という密室でこの状況、どうしてくれよう。とはいえシャルロットにも打開案など出せやしない。


 ただ──助け舟を出したのは、意外な人物だった。


「ミア・ヴェルト捜査官、手を出してくれ」


 もう無理矢理車出してしまおうかな。そう思っていると、不意にドミニクが口を開いた。


 今まで一言も発しなかった男の声に、三人兄妹の緊張感がぷつりと途絶える。


「ジオ、これならいいだろう」


 おずおずと差し出された小刻みに震えるミアの掌に、ドミニクは青いショットシェルを三つほど乗せた。


「俺の魔力がこめてある。撃針に魔力を込めれば内部の魔力が解放されて、一時的に俺の魔力が体の周りに展開される。魔力を纏うことによる自動防御だ、質は期待してもらっていいが、追加で使うタイミングは損耗具合を見て判断してくれ」


 要は、これを使えば俺が普段やっているように魔力を纏える。補足を付け加えて、ドミニクはフロントガラスの向こうを顎で指し示した。


 話は終わったからさっさと行け、とでも言いたげだ。


「……行きますよ?」


 一応、ジオとエルに確認を取る。


「……いいよ。それなら安心だ」


 呟いたジオの隣で、ミアがほっとしたように息を吐いた。


「ありがとうね、ホワイトフィールド葬官」

「──車内で騒がれても困るだけだ」


 ショットシェルを握りしめたミアが微笑んだ。笑顔を向けられた先のドミニクはさっと顔を反らして興味無さそうに振る舞うが、あまり気分のいいものではない。


 この女、兄二人に女がつかないよう牽制しておいて、自分は人の相棒にそれっぽい雰囲気で声をかけるのか。幸いだったのはドミニクに全くその気がないことだったが──やはり気に入らない。別に私事なので仕事はするけれど。


 苛立ちが現れたのか、シャルロットは強くアクセルペダルを踏み込んでオフロードカーを発進させた。足元から伝わる振動に揺られながらライトをつける。


「……ならいいけど。それ、思いついたのは?」

「自前の魔力防御ができない、って聞いた時」

「あのねぇ……なら早く言ってよね」

「お前たちが建設的な話し合いをしないのが悪い。感情的になるな」


 それに関しては同意しかない。うんうんと頷いて、シャルロットは進行方向を見据えた。


 ただ、なんだか胸の内がもやもやする。妙な気持ち悪さに眉根を寄せながら、シャルロットはシフトレバーを握りしめていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る