第14話 天使明日香
「あの明日香さん…本物」
「一応…本物だけど…」
「どうして、そんな姿に?」
「あはははっ気になるよね! 簡単に言うと女子高時代にホストに嵌まったあげく貢がせられて借金だらけ…その結果、風俗に売られ、更に稼ぐようにAVに売られたの…まぁ凄い転落人生だよね」
「そんなにホストの人好きだったんだ…」
「違う、違う…いま思えばなんでそんなに貢いでいたのか解らないわ…あんなクズ…顔が良いだけのクズだわ」
借金を背負って風俗、AVまでは解ったけど…人犬? ダルマ女? これが解らない。
「あの…それでなんで、そんな事に…」
「あはははっ、最初はAVでも普通のAVに出ていたんだけどさぁ、あのクズホストに更に借金を増やされて…どんどん酷い事をやらされる事になったのよ…最後の方なんて獣姦や監禁物…酷いのになるとホームレス10人に犯されたり、80人の男に犯される便器女なんてのもあったわね…」
「それは見た事無い…大変だったんだね」
「あっ、清純な奴しかみていないんだ、まぁ変態じゃなさそうだもんね…」
「あの…」
「それでね、酷いプロダクションで監禁状態で働かせられていたんだけど…逃げたら、捕まって罰だって、こんな体にされて売られちゃった…そんな感じかな」
俺なんか比べられない程酷い人生だ。
「あの…それで俺はどうしたら良いの」
俺は彼女が好みだとは言ったが、まさか一緒に暮すなんて聞いていない。
「え~と、それ私に聞くの? まぁ良いわ…私はこんな体だからご主人様に逆らえないわ…それに泰明だっけ? 貴方が最後のご主人様なんだって、貴方が私を要らないと言ったら私…殺処分になるみたい…だから、その私を自由にして良いから…飼ってくれたら嬉しい…流石に死にたくないから…ね」
人間を飼う…俺が…
「俺は人間を飼うなんて話を聞いてないんだ!AV嬢で誰が一番好きか聞かれて『天使明日香』のファンだと答えたら君が此処にいた…それだけなんだ」
「そう…それじゃ私要らないのかな? 死にたくないけど…それじゃ仕方ないよ…うん」
この子、俺が要らないと言うと殺されるのか…
「良いよ、解った飼うよ」
「ありがとう…ううっ生き汚くてゴメンね…私凄く沢山迷惑をかけるから…そのしたくなったら自由に使って貰って良いからね…手術しているから子供は出来ないから、安心して中に出してよいから…」
「あははっ、そう言う気はないから安心して」
「溜まってきたら気にしないで良いからね」
「そう…」
「それでね、お尻のしっぽなんですけど…実はアナルプラグになっているから…その苦しいから抜いてくれるかな?」
「解った…」
幾ら美少女でも…これは無いな。
抜いた後…ペットシートに直行しているし…
◆◆◆
「泰明…お腹空いたわ」
「食事、何かつくろうか?」
「え~と多分、離乳食とドッグフードの缶詰めがあるから、それ出してくれる…」
「人間の食べ物は食べられないの?」
「うん…良かったら私の口の中を触ってくれる」
俺が明日香の口に指を入れると舌を絡めてきた。
そして…あるべき物が無い。
嘘だろう…歯が無い…歯が1本も無い。
「歯が無い…」
「うん、私、逃げ出して反抗的だったから、噛みついたり出来ない様に歯を全部抜かれちゃったんだ、それにその方が口を使った時に噛みつけないからって、手足を切り落とされた時にね、死にたくないけど…自分でも自由には死ににくいんだよね…だから普通の人の食べ物は食べられないんだ」
酷いな…
「そう、それじゃ柔らかい物なら食べられるんだ…」
「うん」
なんだか可哀そうだから、うどんを茹でて食べさせてあげる事にした。
流石にドッグフードは無いな。
「ほら、時間の倍茹でたから柔らかい筈だよ…これなら食べられる筈だ」
「泰明、あなた…殺人鬼なのに優しいね…ううっうう…美味しい…人間の食べ物なんて…久しぶりだよ…ありがとね…夜はがんばるから」
「いや、別に…それはいいや、ほら今は食べよう、はい、あ~ん」
「あ~ん…ううっありがとうグスッ、私…」
「ほら良いから」
「うん」
お金に女?にタワマン。
こんな生活を俺にさせるんだ…きっとこの後大変な事をさせられるんだろうな…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます