14抄 ~学校帰りに神社で泣いてる少女と猛進系不良女子の百合~

前垂れキューティクル

~学校帰りに神社で泣いてる少女と猛進系不良女子の百合~



夕暮れのそら、泣いて歩いた線路脇

小さな相違、大きな誤解

うずくまる神社、カラスの群れが散っていく

固く閉ざした扉越し、はるか深淵、それはわたしをみていた


むかつく声

見慣れた街、鳥居のひとかげ

それはカラスのきまぐれ

居残り理由に、会いにきた


こんなヤツ

ひろわれて、救われて

なんでだろう、すこし暖かい?


不意の口づけ

道端だんぼーるで、猫は鳴く


心ゆらいで、滲んだ瞳

ながい前髪、俯いたまま撫でられて

前垂れキューティクル

そっとかきあげて、静寂アフェクション


私じゃイヤ?

あたりまえでしょ大っ嫌い!


こぼれる笑みが弾けとんだ

とりどりの水玉シュネー

ふりそそぐ色彩レーゲン


ゆたんぽがわり

いまさら何様のつもり⁉︎


ゆびさきがキュンとして

言葉いらない、きもち伝わる?

ごまかしのあやふや

恥じらいのあたふた

あなたの言葉で、本当のきもちささやいて

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