少女は願いを聴くことになる。一緒に住んだ人からの、生きろ、というメッセージ。世界は正しさという形ばかりの擬態をもって、平和のようだ。しかし、どれだけの人たちがその正義に血を流しているのか。作者のメッセージがなんであるのか。不当なるものへの、怒り? 声の大きいものたちの歪な正義への懐疑?答えは、少女の生に託されたのだと思う。