リアルハクスラゲーム来た~~~~~~~~~


「ハア、バイト疲れた」

 大学2年生の俺、千大 大和は8時間勤務を終えて、一人暮らししている家のベットに寝っ転がる。


「明日は大学か・・・終わったら、本屋よってダンまちの最新刊買って、読んで、ニー〇 オートマタの続きでもやるか。さてと、明日も早いし寝るか」

 俺はそのままベットの上で眠りについた。

 

 ・・・・・・・・・


 目が覚める。

 目を開けると空が広がっていた。

 よく、寝て起きたら知らない天井があるという言葉があるが、そういうレベルじゃない、天井すらなかった。


 ・・・・・・


「ここは何処だ?」


 辺りを見渡す。

 一面草原であった。


「夢か?」

 自分の頬をつねってみる。

 普通に痛かった。


「夢じゃないな・・・となると異世界・・・?いやいやいやいや。そんな馬鹿な。ラノベじゃあるまいし」

 我ながら馬鹿なことを言っているなと思いつつも、何故か、ストンと自分の言葉が腑に落ちた。


「本当に異世界なのか・・・」

 誰も答えてくれない。ただ、風の音だけが響く。


「まさかな、でも、本当に異世界ならば、この魔法の言葉が使える可能性があるんじゃないか。ステータスオープン」

 

 ステータス

 名前・千大 大和 

 年齢・19歳 

 性別・男 

 種族・人間 

 種族level・21

 職業・―――

 職業level・―――

 

 HP・220

 MP・220

 攻撃力・22

 防御力・22

 魔力・22

 俊敏・22

 器用・22

 

 ギフトスキル

 【職業変更】【アイテムボックス】


 種族・スキル

 【人間共通語理解】【日本語理解】


 自力獲得スキル

 【速読】【持久力向上】【走力強化】【四則演算】【日本歴史理解(中)】【数学理解(中)】【法則理解(中)】【妄想】


 称号

 【異世界転移者】



「出たよ、ステータス、出ちゃったよ。そして確定したよ。ここ異世界やん。マジか・・・異世界転移したのか、俺は・・・そうか」


 ・・・・・・・・・


「ハハハハハハハハハ、マジかよ。異世界転移したのかよ。しかもこのステータス、そして、このギフトスキル【職業変更】に俺の職業の欄、―――、これはもしかしなくても、ジョブ変更だよな。

 更にこの種族levelってのに職業levelってそういうことだよな。これはハクスラゲームってことだよなぁぁぁぁ。

 ハハハハハハハハハ、ハハハハハハハハハ、最高だよ。最高かよ。リアルハクスラゲームが出来るなんて。ああもう本当に最高じゃないか。来てよかった異世界」

 草原にて俺は大きく笑い声をあげる。

 それくらい、俺にとって、最高の状況だったのだ。


 俺はハクスラゲームがハクスラ小説が好きなのだから、いや、好きなんて言葉じゃない、大大大大大大大大大大大大大大大大大好きなんだから。

 

 そんな俺がこんなリアルハクスラゲームが出来る異世界に来た。

 嬉しくない訳がない。


「取り敢えず、職業変更をしてみるか」

 俺はスキル【職業変更】を使用したいと念じてみる。


 変更可能職業

下位職業

・村人level1

・平民level1

・見習い剣士level1

・見習い魔術師level1


中位職業

・学者level1


上位職業

・博士level1


「うおおおおお。出たよ。ちゃんと出たよ。こんな感じで出るのか。凄いな。

 取り敢えず下位職業・見習い剣士になってみるか」


 ピコン


 職業・見習い剣士になりました。

 職業スキル【見習い剣術】を獲得しました。

 ステータスに職業ボーナスが付与されました。


「なんか、機械的な音声が聞こえたな?ステータスどうなったんだろ?確認をしてみるか」

 

  ステータス

 名前・千大 大和 

 年齢・19歳 

 性別・男 

 種族・人間 

 種族level・21

 職業・見習い剣士

 職業level・1

 

 HP・230

 MP・220

 攻撃力・23

 防御力・23

 魔力・22

 俊敏・22

 器用・22

 

 ギフトスキル


 【職業変更】【アイテムボックス】


 種族スキル

 【人間共通語理解】【日本語理解】


 職業スキル

 【見習い剣術】


 自力獲得スキル

 【速読】【持久力向上】【走力強化】【四則演算】【日本歴史理解(中)】【数学理解(中)】【法則理解(中)】【妄想】


 称号

 【異世界転移者】


「おお、ステータス変わった。職業ボーナス言ってたが、HPが10、攻撃力と防御力が1上がってるな。おそらくlevel1だから、その分のボーナスってことかな?

 となると俺の種族levelが21だから、おそらく元々の数値1に足して22ってことかな?

 種族人間はlevelが1上がることに全ステータスに1の上昇がされる、HPとMPはおそらく10かけだろうけど。まあ、ここは面倒だし共通でええか。

 そんで、見習い剣士はlevelが1上がるごとにHPと攻撃力と防御力が1上昇するって感じか。

 なるほどね。この異世界の平均ステータスってのがよく分からないが、職業ボーナス大切だな。さて、じゃあ他の職業にも変更をって」


 クークー


 何かの動物の鳴き声後ろからが聞こえた。


 何だ?と思いつつ、後ろを振り向くとそこには、角の生えたウサギがいた。


「角ウサギ・・・異世界に登場する魔物の中でも割と定番の部類の魔物だな」


 クークー


 角ウサギがその鋭い角を前に俺に突進してきた。

 思ったよりも速度はなかったので、しっかりと避ける。


「なるほどね。殺意マシマシってか。これは初めての魔物との戦闘か。いいね。最高だ。非常に興奮してきたよ」


 俺は角ウサギを観察する。


 大きさは30センチ程度、白色の毛皮に身を包んでいて、見た目はまんま可愛らしいウサギ。

 ただ、頭に20センチというかなり大きなとがった黄色の角を持っている。


 脅威となる部分はこの角だけだな。

 角以外にはそこまで注意を払わなくても良さそうだ。


 クークー


 角ウサギが突進攻撃をしてくる。


 俺はそれをかわして、角ウサギの後ろを取る。

 右手で首根っこを掴み、左手で角の付け根を抑える。

 空中に高く上げてから、右手に力を込めて角ウサギの首を絞めていく。


 クークー


 角ウサギが可愛らしい悲鳴をあげる。

 

「そんな声を出しても俺は躊躇しない」


 更に力を込めながら、近くにあった小さな岩に角ウサギを叩きつけた。


 ダン


 嫌な音が鳴る、それでも俺は止まらない。

 

 更に5回ほど角ウサギを岩に叩きつけて、叩きつけて、叩きつけた。


 【角ウサギを討伐しました】

 【経験値を獲得しました】

 【下位職業・見習い剣士のlevelが1上昇しました】

 【新しく下位職業・見習い格闘家が解放されました】


「おお。来た来た来た。何となくだが体に力も湧いて来た。気持ちいい~~~。ああ、最高に気持ちいい。levelが上がってるって気持ちいいわ。

 ヤベエ、軽くイッきそうになってたな。ハハハハハハハハハ。でも、これで更に強く強く確信が持てた。これはハクスラゲームだ。

 この異世界はハクスラゲームの世界だ。

 最高かよ。ああ、本当に最高だよ」


 ・・・・・・・


「そうだ。決めた。俺は今、決めだぞ。このリアルハクスラゲームの出来る異世界で俺は世界最強になってやる。ああ、凄く楽しくなって来たぞ。ハハハハハハハハハ、ハハハハハハハハハ」


 





 この物語は頭のネジがぶっ飛んでるハクスラゲーム大好きライトノベル大好きなオタクが異世界でリアルハクスラゲームをして世界最強に至るまでのお話である。


 ※主人公は相当頭のネジがぶっ飛んでます。

 リアルでこんな奴いたら、絶対に近づかないようにしましょう。

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