第10話

令菜は部屋に戻りドアを開けると同時に小さなため息を漏らした。



今日の出来事が頭の中でグルグルと渦巻いている。特に唯が彼女の前で見せた肌のきめ細かさや美しさが頭から離れなかった。



そのままワンピースを脱ぎ捨て、下着姿でベッドに横たわる。今日の唯の姿が脳裏に焼きついて、まだ身体中が火照っている。



令菜は深く息を吐き出しながら、目を閉じてその感覚を楽しんだ。



「はぁ、唯ぃ……」



無意識のうちに行われた行為だったかはわからないが、自分が気づいた時には、彼女の下半身は抱き枕に擦り付けられていた。



彼女は顔を赤らめ、慌てて脚を閉じたが、その刺激的な感触は彼女の体に残り、彼女の頭の中を埋め尽くしていった。

自分自身がそんなに欲求不満だったとは思ってもみなかったが、彼女は自分の欲望に気づかされた瞬間だった。



令菜は深いため息をついて、自分の行動に戸惑いを感じた。なぜこんなことをしているのだろう、と自問自答するも答えは見つからない。ただ、下半身が熱くなり、どうにかしてその熱を冷ます必要があるように感じた。



「あぁ…うん…はぁ……」



令菜は腰をくねらせ、再び抱き枕に下半身を擦り付ける。当初は無意識にやっていた行為だったが、やがて自分でも気づくほどに感じることができるようになった。肌が擦れる音や、自分の息遣いが耳に響く中、令菜は快楽に身を委ねた。






しかし、令菜は擦り付けるだけでは我慢できず自分の指先を下半身に沿って滑らせた。



令菜は指先で下半身を撫でると、クリトリスは膨らみ、パンツの上からでも分かるほどだった。



彼女はさらに手を進めて、中指を使いパンツの上からクリトリスをひっかくように撫でた。こすればこするほど、膨らみは増していく。令菜は息を荒くしながら、自分の指を下半身に沿わせ、その刺激に身を任せた。



「ああっ……んん……っ」



その刺激は強烈だった。指先がクリトリスを強く刺激するたびに、彼女は甘い吐息を漏らした。



「あぁ、気持ちいい……もう我慢できない……」



パンツを脱ぐ時間も惜しみ、令菜はパンツの中に手を滑り込ませると指先が陰毛に触れ、薄く柔らかな触感が指先に伝わってきた。

やがて指先はクリトリスへと向かい、強く圧迫していく。



自分のクリトリスを指で弄びながら、甘い吐息を漏らしていた。指でつまんだり、軽くこすったりしながら、快感を追求していた。



その指先は次第に激しく動き始め、クリトリスを強く刺激し始めた。令菜は声を押し殺しながら、自分の快感に没頭していく。


「はぁ…はぁ……っ」



クリトリスが熱くなり、その感触が指先に伝わってくる。令菜はクリトリスを指で強くつまんで、軽く引っ張るように刺激した。



「うぅ、気持ちいい…」



令菜は腰をくねらせながら、絶頂に向かって突き進んでいた。



そのまま指を中に入れていく。濡れた指がスルスルと中に入り込む。



「はぁっ…」



快感が次第に高まっていくにつれ、令菜は声を抑えることができなくなっていた。彼女の指が中で激しく動き回る音が、部屋中に響き渡っていた。



「あぁ、気持ちいい……もう、だめぇ……」



令菜は指を中でかき回し、自分の体に求められる快感を追求し続けた。彼女は気が狂いそうになるほどの快感に襲われ、悶え苦しみながら自分を解放しようとした。



「んんっ、もう…イキそう…っ」



彼女は指を更に早く動かし、快感を高めていった。そして、そのまま膣内が痙攣するように痺れて、激しい絶頂が訪れた。



「あああぁぁっ!」



令菜は全身を震わせ、深い吐息を漏らしながら、絶頂に達したのだった。



呼吸が乱れ、汗が額から流れる。身体が重く、何も考えられない。そんな中、令菜はゆっくりと手を引き抜いた。その瞬間、溜まっていた熱が一気に放出されたように、身体がふわりと軽くなった。



同時に指先に絡みついた愛液を見つめ、ゆっくりと舐め取った。



彼女は深呼吸をして、眼を閉じた。その瞬間、今まで感じたことのないほどの至福感に包まれ、幸福感に満たされた。彼女は微笑み、満足げに眼を開けた。

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