第14話
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室内に足を踏み入れた幸人は、眼の瞳孔のみで辺りを見回す。
室内は闇に覆われ、内部の全貌は視覚出来ない。
恐ろしい程の暗黙の静寂(しじま)
ただ、月明かりに照らされた僅かな残光を背に、奥にある長机に肘掛けた何者かが鎮座しているのが見える。
「ようこそ闇の仲介所へ……」
闇を纏いし何者かが、これまでの静寂を打ち破るが如く口を開く。
「お待ちしておりました。如月……幸人さん」
声帯から女性と思わしきそれは、明らかに幸人に向けて放たれているものだった。
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