応援コメント

第7話 磔り付く微笑み 〈Side 善太〉」への応援コメント


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    《Edinburgh某所》

     MI6局長、ジャック、バンコランはいつものように葉巻をくわえて考えごとをしていた。

    「ねえ、バンコラン、あのしおりって女の子、MI6のdetectiveプログラムを修了したって本当なの?」

     「ああ、驚くべき頭脳だ、わずかな期間で一般職員なら10年はかかる量の知識を修得したようだな、それに加えてあの本質を見透かす洞察力、流石に私も舌を巻いたよ。」

     「ただ、あの歳の天才の子どもというと、どうしても例の潰れアンマンを連想して悪寒が走るんだ。」
     マライヒは激しく同意する。
     「マリネラ国王の、潰れアンマンね、名前を思い出そうとすると脳が激しく拒絶する、、タマネギ部隊は今も死ぬ思いしてるんだろうなあ、同情するよ。」

    ****
     「ねえ、陸斗、あのしおりって何者なの?」
     「本人の言うとおり探偵(detective)さ、探偵業法に基づく届出もちゃんと行っているから私立探偵でもあるが、ここ城川市では探偵特区になっていて、しおりは警察組織とは分離した、国家公安委員会直属のdetectiveということになる。イギリスに行ったのもMI6のdetectiveプログラム修了のためさ。
     detectiveとは本来刑事と探偵と言う両方の意味があり、実際日本でも明治維新直後は警察官のことを「探偵」と言ってたそうだ、直訳したんだな。」

     「ふうん、あの特別捜査許可証っていうのは?」

     「あれは総理大臣と国家公安委員会長官の連名のサインが入った特別許可証だ、あれで警察とは切り離して独自に捜査できるわけだ、その気にれば警察そのものの不祥事も暴けるらしいぜ。」

    「それは命を何度も狙われるわけよね、あなたは、その警護、大変ね。」

    「まあ仕事だからな。」

    「なんで呼称が探偵、なの?」

    「detectiveをそのまま訳したんだろう。私立探偵ならprivate detective、本来、私立探偵に対して公立探偵とでもするところなんだろうが、日本では公立探偵とは警察や刑事のこと、消去法で「探偵」になったんだろうよ、知らんけど」

    知らんけど、に関西人のエマがクスリ、と反応した。

    二人は護衛任務に戻った。

    作者からの返信

    知らんけど笑笑
    しおりがイギリスで過ごしていた頃は後の話に書いていきます!