《sideエマ》
「全く!美奈さんは無防備かつ行動的ですわね、あの子供が刺客だとは考えないのでしょうか、困ったものです、007から011、そちら方面に要警。」
エマも周りに違和感を感じさせないスピードで移動する。
人混みなどないかのような速度で華麗にすり抜けていく。
「陸斗!こちらは2時方向に移動する、トレースされたし。」
「こちらは動静なし、追跡ポイント求む。」
二人の要警護者を16名で取り囲むように移動する。
もちろんおかしな動きをする人物はその場で排除する。
「こちら陸斗、迷子の母親確保、子供はどうだ。」
「こちらエマ、子供と要警、3時方向へ移動、人の少ないエリアに向かうと思われる、しおりさん善太くんを気づかれないように上手く3時方向へ誘導して。」
「こちら陸斗、その必要は、なさそうだ、しおり様は自ら3時方向に向かわれるようだ。」
「OK、あとは周囲に気を配れ、美奈さん方面に佐山急便の女手押し台車一台接近、注意せよ。」
「エマ了解、佐山急便視認、注視する。」
迷子の子供と母親は無事に合流できたようだ。
「キャー!」
突然金切り声が上がる。
陽動の可能性もあるのでそちらばかりに注意を取られてはいけない。
衆目が惹きつけられている間に2階から狙撃される可能性もあるからだ。
「001から003、二階の動向に注意せよ。」
にわかにエージェントの動きが慌ただしくなってきた。
作者からの返信
ついに(?)事件が始まりました。ここからはしおりの出番です!!
事件ですかっ!
作者からの返信
事件の始まりです!