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「どうした、陸斗、もう終わりか?」
諸星陸斗は道場の床に突っ伏して動けなかった。
普段から鍛えているつもりであったが、父、諸星弾丸(ダン)の訓練は苛烈であった。
「どうした、声も出ないか。」
陸斗はハアハア息をするのが精一杯で返答もできなかった。
父、弾丸は表向きは陸上自衛隊員であったが実は内閣直属の情報部員である。
政府が表沙汰にできない陰のあらゆる汚れ仕事をこなす通称「掃除人(スイーパー)」である。
英国情報部MI6のようなものだと思っていただければいいだろう。
日本人で唯一総理大臣のサインの入った「殺人許可証」《殺しのライセンス》を所持しているエージェントである。
「と、父さん、ちょっとだけ休ませてくれよ。」
陸斗は小学生ながら、殺人許可証は所持していないながらもすでに日本国、内閣情報局のエージェントとして登録されている凄腕である。
子供の姿を利用して各所に潜り込み、油断させて諜報活動を行っているのである。
「おい、敵は休ませてくれと言っても攻撃は待ってくれないぞ、まあいい、少し休め。」
陸斗の高祖父は陸軍大臣として戦前の軍務卿で侯爵だっただったしおりの高祖父と血盟関係を持つ同志であった。
「さあ再開だ!」
陸斗は模擬ナイフを持ち、父と実践さながらの戦闘訓練を続けた。
追記
最初だけはハードモードで(笑)
作者からの返信
なんかすごいですね……笑笑
映画のような、というより、演出に凝ったゲームのような始まり方に思いました。
壮大な感じで、期待しちゃいますっ
作者からの返信
コメントありがとうございます!
続きもぜひ楽しんでください!