いじられちゃった!!
「ふ~~ん。ま、こっちー? が自分で決めたなら良いけどさ。ごめんねコイツこんなやつで。『アタシかしこい!』とかわけわかんないよね」
カザンが言うと、こっちーはふふっと笑った。
「ううん。楽しい気持ちになれたので……私は、好きです」
「ぐふぉあ」
「突然の尊さに、あやなに10000000000のダメージ」
「バカが考える数字だ」
「そんくらいのダメージだったっしょ」
「悔しいけどそう」
こっちー可愛すぎる。めっちゃ守りたい、何この気持ち…………もしかしてこれが、母性……………………??????
「それに、あっちゃんが賢いっていうのは、本当だと思うな」
「マジ? こっちー頭大丈夫?」
「こっちーをバカにしたらアタシがぶっ飛ばす」
「いつからかしこキャラじゃなくて脳筋キャラにチェンジしたのよ」
「だって結局、自分らしく生きられる人が……賢いと思うから」
でっしょ~~~~~~~??
やっぱ世の中そうなのよ。誰の言うことも聞くことナシ。誰の目線も気にすることナシ!! ダイメイワクかけないレベルでいきいき行きたいし生きたくない? ヤダ、アタシったらギャグのセンスまである。
アタシ賢いからさ、アタシらしく生きるんだ!! ほかの人間なんてカンケーない!!
「いやいや、チョーシ乗んな」
いって! 頭殴るとかなくない?
今日の授業で覚えたこと忘れんじゃん。元々覚えてないけど。じゃあ何忘れんだろ。せんせーの顔?
「そんなコイツにもかわいいとこあるけどね」
「カザン……まさか」
「今日もかっこよかったよね、
「きゃあああああああ!!!!」
バカ! バカ何で言うの!!
うわさの煙は何とやらみたいなことわざあったよね!? ウワサってすぐ広まるんだよ!? まずスパイの「ナント・ヤラー」さんが聞きつけて、世界中に広めちゃうんでしょ!?!? やだやだやだバカバカバカ天空くんに伝わったらどーしてくれんのよ!! カザンがこれからの人生で食べるおにぎりの具、全部口内炎っていう呪いかけたわ。呪いかけたわ今。おにぎりに口内炎入ってるってちょっとキモいけど。
こっちー、忘れて。今すぐ忘れて。さっきのカザンみたいに殴ればいい?
あ、でもこっちーあまり教室来てないんだ。クラスの人間なんて覚えてな
「ああ……あの、サッカー部の天空
そうだったクラスメイト覚えてるかしこさんなんだった。
ふぁぁぁぁぁぁ。
そんなアタシを見たカザンはにたりと笑う。
「ね? 可愛いでしょ?」
「……なるほど」
こっちー察さないで。何かを察しないで。そのほほえましい目をやめて。
分かってるよギャルとあのイケメン人気者が釣り合わないってことくらい!! 笑いたきゃ笑え!! わぁぁぁぁぁ!!
「恋する乙女だと、自分の思い通りにいかないんだねぇ」
「いつものあやななら、『すき! 付き合って!』くらいすぐ言いそうなのにね。言わないから……取られるんだよ」
天空くんはまだカノジョいないですぅぅぅ不吉なこと言うのやめてくださぁぁい。っていうか、からかうの禁止!!
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