第4話 帰らぬ人

何故だ?俺は確かに4月8日の入学式を過ごしたはず...コレがデジャブって奴なのか?それにしては、昨日のことははっきりと覚えている。じゃあなんだ?もしかして、、、!

タイムリープ!?!?!?いやまさか、そんなわけ、、、

「お兄ちゃん!今日は入学式だよ!早く起きて!」


「ああ、今行く。」

とにかく、今日を乗り越える必要があるな。

しかしどうしようか...

「お兄ちゃん!どう?制服似合ってる?」

やはり会話も前回と同じだ。とりあえず前回とできるだけ同じ行動をしよう......

「じゃあ、行くか!」

そういい俺は前回と同じように家を出る。

「あ!彼岸花だ!綺麗だね!お兄ちゃん!」

彼岸花、だと?彼岸花が咲く時期は9月から10月と言われてる。やけに季節外れだな。

まあいい、今は4月8日をどう乗り越えるかだ。


そして入学式が始まり、"観測"した通りのことが起こった。天使が来賓で返事をし、周りがそれを笑う。しかし俺はまだ"違和感"を覚えていた。また見られてる...前回は天使を見てるのかとおもったが、間違いない、!俺を見ている、、、しかしどこから?周りを見渡しても誰も見てる気配はなく、しかし確かにそこにある。しかも思ったより近く、、、?


そして放課後が訪れ、俺は今天使と一緒に帰ってる。

「お兄ちゃんどうだった?私の晴れ舞台!」


「ああ、色んな意味でヒヤヒヤしたぞ。なんで来賓で返事するんだこのバカ妹。」


??「やあキヨくん!私のこと覚えてる?」

あまり聞き覚えがない、でも懐かしいような声が俺の耳を刺激する。

「お前は...ルビー!!!」

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