第13話:一人の世界

 レイチェル・アダムス。

 あなた一人がここに残りました。

 あなたがボタンを押したことで鈴木太郎は命を失いました。

 自ら仲間の命を奪ったことに対する後悔や懺悔の気持ちはありますか?


レイチェル・アダムス:はい、もちろんです。太郎の命を奪うことになってしまったことは、私にとって非常につらい決断でした。

しかし、私たちの決断によって他の人々の命が救われたことを考えると、それが最善の選択だったと信じています。

太郎が無事だったらどれほど素晴らしいかとも思いますが、彼の勇気ある犠牲が皆を救うための道だったのだと思います。


私はこれからも太郎のことを忘れず、彼の犠牲が無駄にならないよう、自分自身を磨き続けていくつもりです。

そして、私が直面する困難な状況でも、太郎の勇気を思い出し、正しい選択をし続けたいと思います。



 レイチェル・アダムス、あなたは淫蕩の罪を背負っています。

 あなたは自身の魅力を利用し、鈴木太郎の心を誘惑し自身の死を免れたのではないですか?



レイチェル・アダムス:いいえ、決してそんなことはありません。私たちがこの決断を下すまでに、互いに真剣に話し合い、自分たちの考えや意見を共有しました。

最終的に私がボタンを押すという決断に至ったのは、お互いが納得できる結果だったからです。


私は自分の魅力を利用して鈴木太郎を誘惑したり、彼の決断に影響を与えたりすることはありませんでした。

私たちは協力して、他の人々の命を救うために自分たちができることを考え、お互いに尊敬し合いながら議論を進めました。

太郎が犠牲になることになってしまったのは残念ですが、彼の意志を尊重し、私たちがともに下した決断を大切にしていきたいと思います。



 レイチェル・アダムス、あなたを今から閉鎖空間に招待します。

 ここは私、ゲームマスターとレイチェル・アダムス以外だれも存在しない完全に無の空間です。

 そこであなたの「誰かのため」ではない、本当のあなたの心を声を聞きたいと思います。



レイチェル・アダムス:わかりました。ここで私の心の声をお話ししましょう。


正直に言うと、私は怖かったです。

自分の命が危険に晒される状況に身を置くことは、誰にとっても恐ろしいことです。しかし、私たちが置かれた状況を考えると、自分の命よりも他の人々の命を救うことが大切だと感じました。

私は自分の命を犠牲にしてでも他の人たちを助けたいと思いましたが、最終的には鈴木太郎が犠牲になることになりました。


彼が亡くなることになったことは、私にとっても大きなショックであり、心に深い傷を残しています。

私は彼の犠牲を無駄にしないために、これからも他の人々を助けることに尽力していきたいと思います。

私は自分の罪を背負い続けながら、他の人たちのために生きることで、自分自身を救済することができると信じています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る