コンジャラー

 コンジャラー。操霊術師。

 バッファーであり、ヒーラーであり、ゴーレムやアンデッドを使役して戦える技能。場面場面で優先すべき魔法が変わってくる。


 低いLvのうちは攻撃手段は【スパーク】しかない。これはこれで優秀な魔法で、1R目に撃つスタイルが合っているだろう。ただし2R目以降は味方を巻き込んでしまうので価値が暴落する。よってイメージとしてはコンジャラーは攻撃魔法使い、ではない。


 コンジャラーの真価は味方のバフにある。例えばLv2魔法の【カウンター・マジック】は味方の精神抵抗力を+2する。対魔法において大幅に強くなれる。Lv3魔法の【ファイア・ウエポン】は武器を炎属性にし、物理ダメージを+2する。前衛のダメージディーラーたちが歓喜する。Lv2魔法の【ファナティシズム】は命中力を+2する。代わりに回避力は-2されてしまうので、PTによってはあまり使えないかも知れないが。Lv2魔法の【アースヒール】では、プリーストには劣るものの味方を回復することだって出来る。


 またコンジャラーの大きな特徴の一つとして、ゴーレムやアンデッドを使役して戦闘が出来るというものもある。ルールブック二巻の範囲なので、買って読もう。単純にPTメンバーが一人増えるようなものなので、上手く活用出来れば強い。

 ゴーレムは、素材が通常素材と上級素材があり、通常素材だと一度ゴーレムを召喚すると素材を消費するのに対し、上級素材はゴーレムのHPが0以下にならない限りは再利用する事が出来る。単発セッションでないのなら上級素材を買って使い回すのがお財布に優しいだろう。


 上述したように、低いLv帯でも効果的な魔法が数多くあるため、他の魔法使い系技能メインの人が嗜み程度に習得したりもする。それほど魅力的な補助魔法を覚えるのがコンジャラーだ。もちろんのこと、コンジャラー専業でも強さを発揮出来る。


 武器防具、戦闘特技、探索系技能についてはソーサラーに同じ。ただバッファーであるという性質上、《魔法拡大/数》の恩恵が強く、《MP軽減/コンジャラー》の効果も強い、という点については特筆しておく。


 Lv8まで辿り着けば攻撃魔法を覚えるが、そこまで成長させないのであれば、実のところコンジャラーに知力はそこまで必要ない。補助魔法は知力があろうがなかろうが、同じだけの効果を発揮するからだ。

 よってオススメ種族はグラスランナー以外であれば誰でもいい、となる。もちろん知力があれば【スパーク】の威力や【アースヒール】の回復量が増えるので、あるに越したことはないのであるが。


 ただ初心者の方に注意して貰いたいのは、コンジャラーをやると一気にやれることが増え、戦闘中は大変忙しくなるという点である。PTメンバーから要望を受け取り、適切な魔法を撃ち、ゴーレムを動かし、と、他の魔法使い系技能に比べ格段に忙しい。それでもなおバッファーをやってみたい、という方にはお勧めできる技能であることには間違いない。

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