プリースト

 プリースト。神官。

 ファンタジーに欠かせないモノ。

 プリーストはソーサラー・コンジャラーと違い防具の制限がないことから、戦士系技能、ファイターやフェンサーと同時に使われることも多い。


 プリーストが出来ることは大きく三つ。回復と、バフと、攻撃だ。

 コンジャラーがダメージを伸ばす攻撃型バフを得意とするならば、プリーストはダメージ軽減を主にする防御系バフを得意とする。回復もHP回復はもちろんのこと、気絶からの回復、精神異常の回復、毒や病気や石化の回復、と回復においてはスペシャリストと言っていい。ついでに攻撃魔法もLv3で習得できる、【フォース】は消費MP4で撃てる使い勝手の良い魔法である。これのお陰で、本職プリーストであっても攻撃手段がない、ということにはならない。

 この特徴を活かすためには、まずは戦闘特技では《魔法拡大/数》を習得したい。広範囲を一気に回復できたり、複数人を同時にバフ出来たりようにするためだ。プリーストメインならほぼ必須だろう。【フォース】で後衛から前線エリアへ攻撃をしたいのであれば《ターゲッティング》が必要になるが、戦士系技能と合わせたりしてプリースト技能を補助的に使うのであれば不要でもある。自身のビルドと相談して欲しい。


 プリーストを最大限活かすためにはやはり知力の高さが必要ではあるものの、コンジャラーの項で述べた通り、回復とバフのみに専念するのであればさほど知力は必要ない。発動さえすれば問題ないと割り切るのであれば、グラスランナー以外ならどの種族でも特に問題はないだろう。【フォース】を使いながら後衛で戦いたいとする専業プリーストなら、知力は高ければ高いほどいい。


 またプリーストには特殊神聖魔法というものがあり、信仰する神によって使える魔法が異なってくる。1PCにつき1つの神のみで、後から変更はできない。


 プリースト技能をメインにするならば、欲しい探索系技能はセージ。特に《賢神キルヒア》を信仰する場合に使える特殊神聖魔法【ペネトレイト】で魔物知識判定を+2するのが序盤はめっぽう強い。知力も高くしていることだろうから、敵の弱点を抜くのがメインの仕事になる。

 戦士系技能がメインでプリーストをサブにするのなら、戦士系でも役に立つ神を信仰するのが良いだろう。るるぶII巻の《慈愛と復讐の女神ミリッツァ》などは、明らかに魔法戦士をしてくださいと言わんばかりの特殊神聖魔法が揃っている。探索系技能はメインとする戦士系技能に合わせるほうが良いのが基本だが、もし幸運にも知力も高いキャラクターを作れた場合、スカウトをさせると探索面でより活躍できることだろう。


 神聖魔法を使うためには<聖印>が必要となる。装飾品だがどこに着けても効果を発揮するので、ソーサラーやコンジャラーにとっての<魔法の発動体>と同じだと思えばいい。買い忘れないように。


 プリースト技能をメインに据えるのなら、動き方は比較的シンプルだ。回復を第一優先に、余裕があるときにバフや攻撃魔法を撃って行くスタイルになるだろう。初心者としてはやや判断すべきところも多いが、それもまた醍醐味と言えるあなたにはお勧めできる技能だ。

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