グラップラー

 グラップラー。拳闘士とも表記される。

 SW2.5の世界において、最も火力を出せる前衛職。

 その秘密はLv1から自動習得する『追加攻撃』、つまり1アクションで2回攻撃が確実に出来るという特権から成るものである。


 反面、武器と防具は非常に大きい制限が掛かる。

 武器についてはカテゴリ<格闘>しか装備出来ない。具体的にはパンチ、キック、投げ、の三種類の攻撃があり、それぞれに適した武器があるが、基本的にはパンチ一択だろう。パンチの格闘武器は命中率+1のものがあり、当てやすいのが大きな魅力だ。戦闘特技の《両手利き》の恩恵を受けられる唯一のものでもある。

 また防具については『グラップラー専用』もしくは『グラップラー装備可』のものしか装備できない。防護点を確保することが難しく、必然的に回避方向にビルドを傾けることになる。想像以上に脆いので、出来るだけ敏捷を高めたり、HPを盛るなりして回避を安定させたいところ。


 選択特技で選ぶ幅はそう広くない。

 パンチを2発から3発に増やして攻撃性を高める《両手利き》、どうしてもキック型がしたいなら《飛び蹴り》、投げ型をしたいなら《投げ強化I》、HPや回避を補う《頑強》《回避行動I》、ランクの高い防具を持つための《防具習熟/非金属鎧A》や《防具習熟/非金属鎧S》あたりを組み込みつつ、攻防の安定を図るのが良いだろう。欲しい戦闘特技が多いので、作成時から成長の方向性を定めてやるといい。


 グラップラーに適した種族はフェンサーに近く、器用と敏捷と筋力が高い種族。生命力もあれば嬉しい。ファイターやフェンサーに比べ、グラップラーは魔法戦士にはやや不向きなので、知力と精神力は基本的に捨てて良い。

 全体的にステータスの高いナイトメアや、運命変転を持つ人間、飛行を持つリルドラケン、リカントあたりが候補に上がるだろう。もちろん、他種族でやっていけないことはない。


 これもまたフェンサーと同文になるが、器用と敏捷を稼ぐ必要がある都合上、グラップラーはスカウトとの相性がいい。スカウトはPTに2人~3人居てもいいため、探索系技能ではスカウトを取得しPTに貢献するのがいいだろう。


 魔法戦士にやや不向きな理由として、グラップラーはグラップラーの性能を引き出すために必要になってくる戦闘特技が多く、魔法使い系技能のために戦闘特技を割く余裕がないためである。ファイターならB武器B防具のままある程度戦えるし、フェンサーならBテーブルで技能Lvを上げられる。グラップラーで魔法戦士になる必要性がないのである。グラップラーの魅力は複数回攻撃によるダメージ総量なので、魔法使い系技能のためにコレを潰してしまうのは本末転倒ということだ。

 攻撃技能として挙げた《両手利き》型のパンチは、グラップラーの中で最も多いタイプだろう。計3回攻撃が出来るので、どれだけ追加ダメージを載せられるかが大きなポイントになる。魔法の武器化や妖精の武器化、<怪力の腕輪>なども併用して追加ダメージボーナスを増やそう。


 戦闘では真っ直ぐ行ってストレートなだけ、と動かし方自体は初心者にもお勧めしやすい。華麗に攻撃を回避しつつ、PTイチの物理ダメージディーラーになりたい君にお勧めの技能だ。

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