僕が愛した君へ

なんだかずっとズキズキ痛くて、苦しくなったり気持ち悪くなったりする。

怖くてたまらなくて物陰に逃げたりするんだけど変わらないんだ。

たまに楽になったりして、そのときはご飯食べたり水を飲んだり。

そして君の上で眠るんだ。とてもあたたかい。

安心するんだ。大きい手で撫でてくれる。

優しくて大好き。

痛いのは無くならないけど、ここが僕のとくとうせきなんだ。

だから譲ってあげないの。取ろうとしたらぱんちしてダメッてするんだ。

力がはいらなくてうとうとしてすぐに眠ってしまうけど。


あれ、痛くないや。

不思議だな。

あんなに痛くて苦しかったのに何も感じないや。

あれ?でもほとんど何も見えないな。

ちょっと怖い。

君は居るのかな?

お兄ちゃーん

返事は無いけどここに居る。あたたかい手でつつんでくれてる。

痛いの無くなったって教えなきゃ。

ぼやぼやして良く見えないけど君の顔があるね。

あれれ?でもたまらなく眠たいな。

眠たくて眠たくて、寝てしまったらもう起きられなんいじゃないかってほど眠たいよ。

君は何か言ってるね。

きっと僕の名前を呼んでるんだ。

君はひどく寂しがり屋だからね。

大丈夫だよ僕はここにいるよ

あはは、きっと寂しくなって必死に僕を探しているんだね。

大丈夫だよ僕はここにいるよ

だから僕にも君の顔を見せて。

あたたかいしあわせをくれる君が大好きだよ。

あー濡れるのは嫌いって知ってるでしょ?

でも心配だな。いつか僕が居なくなったら君は一人でやってけるのかな?

おっちょこちょいで寂しがり屋で怖がりだから僕が居てあげないと心配なんだよ。

でも今は君が寂しく無いようになんどだって言うよ。

大丈夫だよ僕はここにいるよ

うん

だから怖くなんてないよ

うん

そう大丈夫

君には僕がいるよ

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