シスコン姉、隠しキャラと文化祭を楽しむ①
ディランが戦争に行って3ヶ月
常に隣りにいたディランが居なくなると少し、寂しかったかも
でも今はそれどころじゃないわ
だってもうそろそろ文化祭が始まるんですもの!
「皆!今年も遂にやってきた文化祭の時期、じゃあ早速出し物を決めよう!」
久しく先生がノリノリで黒板に書いていく
「じゃあ一人一人言おうな、じゃあリク」
「俺はダンスが良いと思います!」
「私は...‥」
こうして色々な意見を出し合った所決まったのは...
・お笑い配信
浪漫の一欠片もないこの『お笑い配信』
「お笑い配信か...いいな。じゃあ誰を芸人として出す?」
その瞬間皆が私とクロードを見る
「ソフィアさんが良いんじゃない?身分も高いし顔も完璧、性格も面白いしボケ担当で」
「じゃあクロードさんはツッコミ担当だね」
あたふたしている私とクロードを置いてき決定してしまった
リアルタイム投票で私とクロードがダントツで決まり皆の話では広場に大きな魔法石を着けて私達を監視するんだって
しかもバレないように
「クロード、当日サボる方法ってあるかしら?」
「あるにはあるけど実行するのが難しいな」
はぁ、と深いため息を吐きながらあっという間に文化祭当日になってしまった
「ソフィアさん、メイド服は着ました!?」
「はい」
「クロードくん、燕尾服着た?」
「着たが?」
設定上ある幼いメイドと執事の文化祭紹介の配信をするんだって
面倒くさいわね
りんご飴あると良いわ、私りんご飴好きだから
わいわいと学園は人で賑わっている
そんな中校門でクロードと私は息を呑み歩き出す
「クロード、何を回ろうかしら?」
「俺はここ行きたい」
彼が差したのはマップの端にあるお化け屋敷
マニアックね
「いいわよ、行きましょう」
一方会場では――――
『よってらっしゃい見てらっしゃい、1-Sクラスがお送りする――文化祭散歩でーす!ではまずは!早速番組に映っていきましょう!』
マイクを持った生徒によって会場はモニターに釘付けになる
モニターに映っているのは金髪碧眼の美少女と黒髪緑苑の美青年
目を引くのは当然なのだ
―――――クロード視点
俺は無理矢理燕尾服を着せられて文化祭を歩かされている
まあ利点が有るとすれば
流石のソフィア、メイド服を着ていたソフィアも綺麗だった
今度メイド服でも送ってみるか
しかし以外だったのはソフィアがお化け屋敷を俺以上にズガズガと進み置いていかれることだ
多分ソフィアは気づいてないだろうがこれ、全て本物だ
幽霊も魔物だしゾンビなども放してある
弱体化している他は言え危ないな
「クロード、凄いです!ハンバーグのタネを握っている感じですわ!」
笑顔でゾンビの頭を握りつぶすソフィア
ゾンビはB級冒険者が討伐する魔物だ
こんな危険生物はなってあるからこの屋敷は人気ないのか
俺は決意した、ソフィアを絶対怒らせてはならないと
ソフィアを怒らせたら俺もあんな感じで殺されるんだな
埋葬されただけ奇跡だ
転生したら悪役令嬢の異母姉だった〜前世の記憶を思い出したので異母妹の悪役令嬢を溺愛しようと思います〜 ちーずけーき @04110411
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