シスコン姉は男装する
私はふと周りを見ると何人か裁縫に苦戦している者が何人かいた
はあ、良かった
私は前世で手芸が趣味だったからこういうの得意だけど普通小学5年で高レベルの物縫えるかって話だよね
ハンカチの柄、スフィアの顔は縫えた
後は周りに花でも添えようかしら?
針に魔力を流してっと
「ソフィア嬢、貴方は何を縫っておる」
「妹のスフィアです」
クロードは私を驚いた目で見つめる
「なんです、文句ありますか?」
「いや、家族愛があって良いなと思い」
私はクロードを無視してチクチクと縫っていく
あ〜あ、ミシンとか欲しいわね
って言うかクロードやディランはどうしてこんなに裁縫上手いわけ?
普通男の子はしないでしょ?
「はい、終了です。では布を預かりますゆえ前に回してください」
私は先生が止めたことにより先生の前に魔法でハンカチを渡す
魔法って楽よね〜
動かなくていいのよ
先生はパチンと指を鳴らし言った
「検証結果は一週間後出しますから今回はこれで一旦終了です」
――――こうして私の学校生活一日目が終了した
―――翌日
「ソフィー」
私は女子寮から出て寮の前で待っているディランを見た
だがディランはなぜか女装していた...‥
勿論私は男装している
さあ、どうしてこうなった?
理由は昨日の授業中に先生が言ったのだ
「明日、授業で試したいことがあるので皆さん、男装、女装して来てください」
はあ?
もう何考えているのかわからないよね
男装と授業関係ある?
私は朝からメイドに長い髪を手入れされて後ろで束ね男子生徒の制服を来ている
無論ディランは膝まで伸びた長い髪を垂らして切れ目をメイクで和らげ何とも、ザ・お嬢様って感じになっている
しかもだ、Sクラスしか女装、男装してないのである
他のクラスはそのまま
だからめっちゃ羨ましいわけよ
先生、妬むべし
「どうしたんだい、お姫様」
「ソフィーはありのままのほうが似合っているよ」
「口調」
「うっ...‥‥‥似合ってますわよ...‥‥‥‥‥?」
ディランと私はいつもの口調を反転させて話している
周りからは案外視線が痛い
そりゃあ私もモブだけど周りと比べると顔面偏差値高いほうだよね?
ヒロインが100だとしたら私も95くらいはあるわよ?
でもスフィアには負けるわ!!
ディランをエスコートしながらSクラスに行くと皆が女装や男装をしていた
一番笑えたのはクロードだ
「アハハハハ」
「お...オホホホホ」
腹を抱えて笑ってしまった
隠しキャラだけあっての美貌だが短い漆黒の髪を魔法で伸ばし緑苑の瞳が揺らめき女子生徒の制服を着ている
本人もおかしいことに気づいているみたいで目をウルウルしている
「わ...笑うな」
「口調は?」
「わ、笑わないでくださいません?」
「よろしい」
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