17話 日蝕

「……出ていけ……、出ていけ!!」


そう叫んでミカゲを睨みつけた。



  ※ ※ ※ ※



「ごめんねーローザ姉さんすぐ感情的になっちゃうから」

「…アイツが言いたかったのはリトに復讐がしたいから手伝えってことだよな?」

「まぁ要約するとそうかな」

「でも、何で今なんだ? もっと早く出来ただろ」

「うーん…、必ずしもそうだと決まったわけではないんだけど、最近リトの動向が怪しくてね、君は知らないと思うけどリトがヘケトを飲み込もうとしてるんだよ」

「何で今更? さっきの昔話を聞いた所、あの時代にヘケトを食っといた方が良いと思うけど?」

「さぁ? 詳しくは知らないよ。けど正直真実なんてなんでも良いんだよ」

「…どういうことだ?」

「僕らは皆リトを恨んでる、だからリトが滅べばなんでも良いんだよ。その後のこととか、今はただできるだけ大事にならないように、リトがなにか企んでるってのを言い訳にしてるだけ」

「…それで、俺の仕事は?」

「あー、すっかり忘れてたね」

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