宝石

瞳の中にある宝石が

生涯どんな装飾品にもなれないこと

その孤独に耐えられず

今日もチカチカと感光して

どんな人も等しく

目の奥は美しい空洞になる

君に佇む

その何もない空間は

私を影送りしても

濁らないほどの強度を

曇らないほどの流れを

今日も興し続けていて

ねえ君は

一体どれほど

目を背けずに歩いてきたの

その豊熟した視線で

汚れたものは洗い流され

余計なものは削って、削って、

君の瞳にうつるたび

私は君の世界観と類似系の

宝石になりたいと願うのです

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