第四話 メインディッシュは貴方ですわ! いえ、わたくしですの⁉ ②

性描写があります。苦手な方はご注意ください。





「今夜はこの部屋でお寛ぎ下さいな。部屋にあるものは何をご利用して下さって構いませんし、御用の場合は備え付けのベルを鳴らして下さい。侍女が……いえ、わたくしがすぐに参りますわ!」


 メリッサは屋敷で一番の部屋に彼を案内した。メリッサや現当主である母のスフィアよりも目上の者が訪れた時に使ってもらう、最高級の賓室だ。

 自慢の調度品を揃え、今夜は更に王国最高峰のワインを置いている。

 メリッサが記念日の時に飲もうと、かつて奮発したとっておきの逸品だ。

 手放すのは少々惜しいが、ヒョウが喜んでくれるのなら全く残念ではなかった。


「ご就寝の際は、どうか部屋の施錠だけはお忘れなきようお願いしますわ。しっかりと、鍵を掛けて下さいましね!」


「な、なぁ……風呂は、まだ開いてるか?」


「? はい、今夜は夜通しお湯を張っているつもりですわ! お気軽に何度でも、湯浴みしてくださいませ!」


 ヒョウの質問をやや不思議に思いつつ、メリッサは朗らかに返答した。あとで浴場への立ち入りも禁止しないとなりませんわね。

 先程の食事で汗などを掻いてしまったかも知れない。よく見れば彼の顔はまだ上気したままだ。

 貸した着替えのバスローブ(この家に限った話ではなく、貴族の館には男性用品が取り揃えてある)も袷を緩ませ、少しでも通気を良くしているように見える。

 チラチラ見える逞しい胸板が眩しくて、メリッサは目を細めずにはいられない。

 これ以上彼を見つめるのは危険だ。協定を破り、襲いかかってしまうかも知れない。

 バクンバクンと弾む心臓を隠し、メリッサは深く会釈する。

 自然に胸の谷間を見せつけることも忘れない。肌とナイトドレスが密着しているので、隙間から先端を見せられないことが残念だった。


「では、おやすみなさいませヒョウ様。どうか、良き夢を見られますよう」


(もっとも、わたくしの方が良い夢を見られそうなのですけれどね! 最高の誕生日でしたもの!)


 メリッサは朗らかな笑みを浮かべて、ヒョウの元を後にした。


「あ、ああ……おやすみ、メリッサ」


 その後姿をボウっと見つめるヒョウの熱っぽい視線に、彼女は気付かなかった。


 ・


「夜這い、及び抜け駆け厳禁の淑女協定を、此処に宣言いたしますわ! 違反者は減給三ヶ月!」


「余裕も余裕です! イくぞ皆! 貞操逆転殿方で、ロストヴァージン祭りじゃーい!」


「「うおおおお!」」


「チィィィっ! では減給半年ですわ!」


「よ、余裕ですよ余裕! 恐れるな皆! 懐が寂しくなっても、ヒョウ様の逞しい懐が私達を慰めてくれるぞぉぉぉぉ!」


「「うおおおお!」」


「えーい! 減給一年間ですわー!」


「「あんまりですメリッサ様!」」


 ・


 などと、逆オークションを開催する羽目になってしまったが、少なくともヒョウの今夜の安眠は確約された。

 もっとも、どいつもこいつもヘタレヴァージンなので――自分の事を棚に上げている自覚もない――夜這いなんて出来る筈もない。

 無論犯罪行為だし、万が一露見した場合は未遂であっても重罰が課せられるだろう。

 いくら相手が貞操逆転殿方であっても、出逢ったその日に寝所に突撃なんて淑女のすることではない。

 残念だが……非常に残念だが、聖女候補ホーリー卒業(この世界では処女のことをホーリーと俗称している。ちなみに童貞はチェリーというらしい)の機会はまだまだ先だ。


「なーに、時間はたっぷりございますわ! これからじーっくりと、ヒョウ様と距離縮めてまいりますわー!」


 メリッサはベッドに寝っ転がり、愛用の手帳を広げる。カバーが竜の皮で作られた自慢の逸品だ。

 お気に入りのガラスペンを握り、白紙のページにスラスラと文言を箇条書きにしていく。


『メリッサのラブラブ目標!』


 ・一週間以内にヒョウと呼び捨てにする。

 ・半月以内にボディタッチする。

 ・一ヶ月以内に手を繋ぐ。

 ・三ヶ月以内に腕を組んでデートする。

 ・半年以内にキスする。

 ・一年以内に互いの裸を見せ合いっこする。

 ・三年以内に初体験を済ませる。←絶対!!

 ・五年以内に結婚する。←絶対!!!!


「……うーん……些か、欲張りすぎですわね……」


 嬉々として此処まで書き込んだが、あまりに貪欲かつ足早な計画にメリッサは唸り声を上げた。

 駆け足すぎる。この倍の期間で予定を立てたほうが現実的では? と己を省みたが、いやいやと首を横に振った。

 どうせ夢を見るなら大きな方が良い。女の身体という例外はあるが、大は小を兼ねるのだ。


「ふふふふふっ! わたくしの青春の本番が始まるのねー! 明日から忙しくなりそうですわぁ!」


 手帳を枕元に置き、メリッサはベッドの上で仰向けになる。

 うつ伏せになれば潰れて苦しく、左右に流れれば真ん中が痛くなってしまうそうな胸を改めてナイトブラに仕舞い込む。就寝前のパイポジ確保である。

 今でもこの爆乳バカチチが役に立つとは思えないし、彼がこれをどのようにしたいのか、メリッサには皆目検討がつかなかった。

 だが、ヒョウにとって魅惑的に映るのなら利用しない手はない。


(仮に逆の立場なら、わたくしはヒョウ様の身体をどうしたいのかしら……? そうですわね、まずは逞しい胸板を存分に拝見……舐め回すようにジックリ……お許し頂けるのでしたら乳首様を……腕、脚、お腹……お尻を撫でさせて貰い、そして間の……ふひひっ)


 メリッサの脳内にヒョウの裸体が蘇ってくる。逞しく、生命力に溢れた身体を好きに出来るとすれば……と、普段春画草紙エロコミックから着想を得た試したいことを次々と思い描いていく。

 国営男娼館でか、下手すれば一生縁の無いと思っていた体験が間近まで迫っているのだ。期待するに決まっている。


(う……いけませんわ、いけませんわ、何だかムラムラしてきましたわ……ですが我慢ですわよメリッサ! 夜這いするなら、もっと彼のことを知ってからですわ! 身体目的……いわるゆ、やりもく女子と蔑まれてしまいますわ!)


 信頼関係を構築してから堂々と夜這いしようと決めた。堂々って何ですの。

 メリッサは部屋の魔力灯を切り、枕に頭を埋めた。

 ともかく良い誕生日だった。願わくば、これから先の誕生日も彼と一緒に過ごしたいものだ。


(明日は……剣の手合わせをして……それとも、まずは朝食かしら……ヒョウ様が、た……くさん食べても良いように、とびっきりのモーニングを、ようい、しないと……――……)


 男性と知り合いテンションが上がりっぱなしだったが、今日という一日は濃密だった。疲れが真夏の氷のように溶け出し、じわじわと全身に流れ込んでいく。

 メリッサは手と足と瞼に心地の良い重さを覚えながら、ゆっくりと夢の世界に旅立っていった。


 ・


 はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……。


 メリッサは聞き慣れない物音で現実の世界に帰ってきた


(ん、んん〜? こんな夜更けに何事ですの〜?)


 睫毛同士が絡まるかのような瞼をショボショボさせながら、うっすらと目を開くと……。


「はぁ……はぁ……はぁ……!」


(いや本当に何事ですの!?)


 息の荒いヒョウが目の前にいた。

 いわゆる床ドンの体勢で仰向けのメリッサに覆いかぶさっていたのだ。


(ま、ままままままままっままさかまさか⁉ 夜這い⁉ 逆夜這いですの⁉ 嘘でしょこんなことありますの!)


 昨日見たエロコミック『お兄ちゃんがあの女の物になる前に〜来週お婿さんに行くけれど、兄の童貞は妹のものだよ!〜』と状況が全く逆だ。

 男側が好き者で女に迫るというエロ漫画も無い訳ではないが、近年は「男を不快にさせる書物は発行するな!」という規制が厳しく、中々手に入らない。

 故に男側からの夜這い……いわゆる逆夜這いは、知っての通り妄想の産物でしか無い。現実に起ころうとは、メリッサも想像だにしてなかった。


(お、おち、おちちちちちつきなさいましメリッサ! 迷ってわたくしの寝所に来てしまったという可能性も――)


「はぁ……はぁ……! メリッサ……!」


(わたくしの名前呼んでるうううううううううううう! やっぱりこれ逆夜這いですわやったあああああああああああああああ!)


 積極的でエッチなお兄さんに処女を貰ってもらうというシチュは、きっと誰もがしたことがある。メリッサも妄想の中では3000回は破瓜を経験した。経験豊富と言っても過言では御座いませんわ。


 おまけに男性の義務活動でもなく、何の断りも無しにサプライズ。え? お幾ら支払えばよろしいので? 誕生日プレゼント終わってなかった?


「はぁ、はぁ……すまん、メリッサ……もう、我慢できないんだ……! 水風呂に浴しようが、何発か抜いてこようが、どうにもならなかった……!」


 心底苦しそうに、また申し訳無さそうにヒョウは囁いた。

 どうやら湯を浴びてきたらしい。半濡れの髪に石鹸の香りが漂ってくる。

 そこに混ざるワインの香りと、隠しようもない強烈な発情臭。

 高級な葡萄酒と男性との薫りの波状攻撃に、メリッサの理性がドロドロと溶け出していく。


(な、なんという荒々しい息遣い……! まるで竜の吐息……――しまった、そうでしたわ! 竜! 竜の仕業ですのね⁉)


 竜は食物連鎖の頂点に立つ最強生物の一種であり、その素材は全て高値で取引される。血も例外ではない。

 血は調味料として重宝されるだけでなく。高価なポーション類の材料に用いられたりもする。

 特に多く用いられるのが精力増強剤としてだった。

 生物として圧倒的な生命力を誇る竜の血は、媚薬及び高級滋養強壮剤としても代表的だった。

 効き目は凄まじく、品質にもよるが、男性の発情回数を二ヶ月に一回(このデータは、男性が15歳から35歳までのもの平均)から何と一ヶ月に一回にするという。

 おまけに放出する子種の質も良くなるという、必要な女にとっては垂涎モノだ。

 劇薬なため、胃腸の弱い男性に対しては摂取量などが厳しく取り締まられている。


 ヒョウはその竜の血を全身にタップリベッタリ浴びてしまった。しかも、歴史にも稀な大巨竜の。

 摂取は経口でも無く注射でも無かったが、効能は未知だ。

 ただでさえ強力な媚薬を、元から絶倫エッチな殿方が得てしまったとしたら――。


「メリッサッ!」


(ひゃあっ)


 苦しそうに呻いた彼は、メリッサの豊満な胸の間に顔を埋めてきた。ぬいぐるみ以外を迎えたことのない谷間に熱くて硬い男の頭蓋が割り込んでくる。


「柔らかい……夢みたいだ……」


 その柔らかさを充分に堪能しようというのか、グリグリと頭を振りながら胸の更に奥へ顔を埋めていく。荒い息がナイトドレスを突き破り、興奮と緊張の汗に濡れたメリッサの乳肌に吹き付ける。

 気化熱で火照った肌が少しだけ冷えていく。


(あっ♡ あっ♡ あっ♡ そんなっ、だ、だだ、抱きつかれて、ああっ)


 代わりに、メリッサの脳は既に沸騰しきっていた。

 男と手を繋いだことすらないメリッサにとって、初日からの抱擁は完全に慮外にあった。

 おまけに逞しい両腕がメリッサの腰の後ろにまわり、自分の方へと抱き寄せていく。

 ヒョウの顔面で柔らかく潰れていく乳房に、己の理性の形を見た。


「許してくれなんて、とても言えん、すまん、メリッサ……! はぁ……! はぁ……! 頭の身体が、バラバラになりそうなんだ……ッ」


(ひいいいいいいいい♡ わ、わ、わたくしもですうううう♡ やばいやばいやばいですわあああ! 心臓が喉から飛び出そうですわあああああ!)


「一宿一飯の恩を受けながらこの狼藉……俺は……俺は自分が情けない……!」


(一宿一♡⁉ わ、わたくしもずっとムラムラしていた事がバレバレでしたのねー♡⁉)


「なんたる未熟……! 俺も結局は、盛りのついた童貞猿だったということなのか……!」


(……………………え? どうてい、さん?)


 全男子人口のうち、15歳以上の童貞率は2%未満だ。

 精通し、国家指定の性教育カリキュラムを終えた男性は、女性との性行為が義務付けられていた。

 特別な理由が無い限り回避な出来ず、性責務を怠れば厳しい罰が――男性ではなく、その家族に課せられる。


 ちなみに、その筆おろし権は厳正なクジ引きで決められる。

 10000ダン(通貨の単位)で一人一口までの応募だが、毎回凄まじい数の売上高を誇る。

 メリッサや侍女達も買い続けているが、当たった試しがない。侍女長などクジを持って協会でお祈りしているくらいだ。神が慈悲を与えた試しもないが。


(どうてい? 童貞って、いいましたわよね? ね? ね?)


 見た所、ヒョウは18歳を迎えたばかりのメリッサと変わらない年頃だ。しかも容姿端麗で品もよく、生命力に満ち溢れている。

 筆おろしクジを販売すれば、過去最高金額を売り上げるに違いない。

 そんな男の純潔が、今まさにメリッサの胸に転がり込んできた。理性が沸騰してしまうのも無理はない。


(待ちなさいメリッサ♡ いけませんわ♡ いけませんわ♡ い、いくら穢れなき殿方に誘惑されたからと言って、簡単にむしゃぶりついてしまえば本当にヤリモクで屋敷に上げたと勘違いされてしまいます! 夜這いが初体験とか、アリかナシかで言えばアリアリの聖女にアリーヴェデルチ!(?)ですが、ヒョウ様にとって、大事な大事な筆おろし! 一度冷静になって――)


 むにゅ。


(ひぃん♡)


 燃え残った理性が最後の抵抗を叫んでいたが、彼の手がメリッサの右胸を包んだ時、簡単に消し飛んでしまった。


「凄い……手に収まりきれん……た、たまらんッ」


「〜~~~~ッ」


 胸を揉まれてる。

 痺れる脳髄が辛うじて事実を把握した瞬間、メリッサの全身に言いようのない多幸感が満ちた。


(まずは様子を見ましょう♡ ここは『けん』ですわ!)キリッ


 性欲が枯れ果てた男は愛撫なんでしない。

 女の身体に一切触れること無く、相手に行為を任せて終わる例が一般的だ。

 だが、その件について女性側から不満が出ることは稀だ。

 長い人類衰退の歴史の中で女性の身体も進化し、淡白に淡白を重ねた男性達と触れ合っても感じるようになったからだ。


 簡単に言えば、全ての女性は生まれながらにして敏感だ。男性より、遥かに感じやすいのだ。


「でも、貴女だって悪いだろッ、こんな、おっそろしい凶器振り回して……何度も何度もポロリしやがって……! 俺がどれだけ我慢したと――!」


(あ、ああああああああああーーーーー♡)


 顔を胸に、右手で膨らみをしきりに弄びながらヒョウは訴える。メリッサはそれどころでは無かった。

 左胸から生まれる甘い幸福が急速に全身に巡っていった。起きているのがバレないよう、声を潜めてるだけで精一杯だった。


「ふーっ♡ ふーっ♡」


 唇を噛み締め、欲望のままに喘ぎたいのを必死で我慢する。

 シーツを力の限り握り締め、なるべく自然な体勢で彼にバストを明け渡した。


(ダメですわヒョウ様、手加減して下さいまし♡ わたくしの胸、そんなに激しくしちゃ、いけませんわ……♡)


 ドレスが歪むほどの激しい愛撫に、メリッサは身悶えた。こんなふうに求められるなんて、全く予想していなかった。

 やがて彼は両手を使い、両方の膨らみを手の中に収めた。快感が倍になり、腰を大きく反らしてしまう。声を上げなかったのは奇跡と言っても良い。


 興奮に負けて、メリッサはうっすらと目を開けた。

 涙に滲む視界の中、ふとヒョウの両手が変な形になっていた。親指と人差指が何かをつまむようになっており、しかもそれは膨らみの最も高い場所を襲おうとしていた。

 薄い布の下にある部分が敏感に指の気配を察知し、膨らみ、ちくりと切なく疼いた。

 メリッサは、ヒョウが何を求めているか理解した。


(そ、そこですの⁉ いつも殿方に毒物扱いされてる、わたくしのそこを、触りたいのですの⁉ だっ、だめだめだめだめ♡ まだ、心の準備がぁ――――あっっ)


 指と最も敏感な部分の距離がゼロになった瞬間、メリッサの脳髄が真っ白に放電する。


「♡♡ッ ♡♡♡♡――!」


 両胸から走った媚雷は全身を溶かし、連続して緊張させ、最後には脱力させた。

 火照り蕩けきった乳房の中で、ヒョウの独語は続く。


「それに俺……ッ、だって俺」


(ま――、まだ、何か言いたいことがありますの……? わたくしに、何を……?)


「俺、貴女ほど綺麗な女性ヒト、生まれて初めて見たんだ……!」


 ……。……。……?


 綺麗? どなたが? わたくしが? 殿方にバイ菌扱いされ続け、イケオジを半殺しにした、このメリッサが?


「こんなに心を刺激されたことは無い……明日、腹を切っても良い……許してくれ、君が欲しいんだ、メリッサ」


 ぶちん。


「わたくしもですわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


「おわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ⁉」


 跳ね起きたメリッサのあまりの勢いに、ヒョウもたまらず尻餅をついた。


「メリッサ起きたのか⁉ い、いや、これはその……あの、ンむぅ⁉」


 狼狽の極みにあるヒョウを、メリッサは全く顧みなかった。

 己の理性すら一顧だに出来ないのだ。いわんや逆夜這いの犯人をや。

 メリッサは強引に彼の唇を奪い、両腕を彼の首に回した。逃さぬようにしっかりと頭を抱え、自分の方へ抱き寄せる。


(ああ……)


 上半身と上半身が密着し、溶け合うような陶酔にメリッサは震える。


(とっておきのワイン……やっぱりヒョウ様に差し上げて正解でしたわ……)


 ファーストキスの味は、お気に入りのワインの味だった。


 ・


 メリッサとヒョウが互いの純潔を交換したのは、彼女の誕生日が終わる瞬間だった。

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