第79話 喰らいなさいっ音速の刃
大気を操る能力で嵐と炎を
それに
これなら互いに意識するまでもなくレアットの周囲で
もっとも前線のレアットまで巻き込むかなり危険な火遊びなのだが、それすら笑いのネタにしながら戦うレアット。
本当にとんでもない馬鹿を極めた男になった。「お前にそもそも魔法は要らない」このアギドの見立ては、間違ってなかったと言える。
これに困ったのはシグノ達だ。
エディウス兵を喰らい、魂と意志を
自然と消極的な戦いを
だが鋼の爪と
「
そこへ
これは恐らく彼の
だから先陣は、自分を入れた
ただ自分が乗っ取られる危険を多分に
これは完全な
無論アレを予知夢にしないために
ならばアズールが後方援護に回っているのは、針の穴程だが希望が残るし、
さらに愛する
そして何よりも、あのマーダがわざわざエディウスに化けてまで
(もし
こんな身勝手な腹づもりもあった上での行動である。
―……ミリア、やり方はさっきまでと同じく一撃離脱だ。一人で
―了解でございますわ、シアン様。
―さあ
ミリアは先程アギド化していたマーダと戦う時と同様に、エディウスに例え触れられなくても、
それもなるべく振り幅の大きい
それでもヴァイロがミリア自身に掛けた
加えて溜めに溜め込んだ
「喰らいなさい!
「な、何ぃ!?
リンネの叫びと共に飛びだす空気を斬り裂く真空の刃。実に
音速を超える攻撃に対し、エディウスが
ディセデイオネとは、光で
だがどうせなら剣に宿した光で真空を斬り裂く刃を飛ばす、上位魔法のアティジルド。
なれどミリアの
音速を
良く斬れる
音速の刃の切れ味が良過ぎる。ズバッとかバサッといった音すら
大動脈から吹き出す血の音だけが、後からやって来る。ただ斬り離した筈の足が浮いてそのまま
「
「クッ!
もう
まるで子供の
その上、此方は
対して相手は、ただ
右脚に続いて左腕も切断されてしまったエディウス。見た目だけならもう
首や心臓が無事な処から
(ククッ………。まあ、いくら斬られようが此方の
アギドの姿だった時も肩口をズバッと大きく斬られはしたが治癒させたのだ。
これはアギドは勿論、
これさえあればどうという事もないし、それすら面倒なら他の健常者を乗っ取れば済む。
「
「
「「アン・モンド・プリート、この者の魂を在るべき世界へ『
心底だけでほくそ笑みながら、戦いを続けているエディウスの元へ、女神をエターナと詠唱する女性二人が慣れない空を飛びながら現れる。
重なり合う二人の詠唱、その声は大変に
その内の一人は
そして「
オレンジ色の暖かな光に包まれるエディウス。けれどその温もりも痛みも何も、この詠唱からは感じない。
「な、何の真似だ。エターナ、グラリトオーレ……」
何とエディウス、この奇跡の存在すら認識していなかった。その証拠にエターナと共に詠唱したグラリトオーレが、初体験にも関わらず奇跡を
最高司祭とは、エディウスが示した全ての奇跡を扱う
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