第8章 最終決戦その1 青い閃光

第8章 登場人物紹介

 遂に暗黒神ヴァイロ軍と黒き竜ノヴァン、対する戦の女神エディウス軍と白い竜シグノの戦争に決着の時が迫る。


 果たしてヴァイロの見た悪夢は、アドノス島の史実となってしまうのか?


 そして、アドノス島の土に還る者、生き延びて歴史に名を刻み、血と名を引き継がせる者は一体誰だ?


 ≪暗黒神ヴァイロ勢力≫


『ヴァイロ・カノン・アルベェリア』

 最終決戦における宣言をした割に、未だ自分の仕出かしたことを思い悩む。しかし敵も時間も待ってはくれない。


 エディウスの中に住む謎の存在に自らを獲られるかも知れない彼は、あの悪夢を振り払うために、どのような足掻きを見せるのか。


『リンネ・アルベェリア』

 ヴァイロの見た悪夢の通りであるのなら、ちりあくたと成り果てる筈の彼女。暗黒神最初の妻ファーストレディである彼女は、この争いに何を感じ、そしてどう動くのか。


『ミリア・アルベェリア』

 強固なる守備系魔法を攻撃的に使い奮戦する彼女。だがリンネと共に、アルベェリア姓を名乗ると誓った彼女を途轍もない苦難が襲う。


『アギド』

 相変わらずこの戦争における正義の在処に苦しむヴァイロの代わりに陣頭指揮を取る。彼にはエディウスの中に潜む存在を抑え込む秘策があった。


『アズール』

 黒き竜牙のメンバーにおいて、最も爆炎魔法に優れていることを自称する彼は、レアットの力を借りて途方もないことを企てようとしていた。


『ノヴァン』

 ヴァイロの影から生まれし黒き竜は、主がもし乗っ取られれば、自身も自由を失うことになる。彼は自らの尊厳をいかにして守るのか。


『エターナ』

 エディウスの元司祭であった筈の彼女は、金色の秘密を隠していた。


『ルチエノ』

 空を飛べないエターナの翼となる美しきハーピー。一番間近で金色の秘密を目の当たりにすることになる。


『カネラン』

 巨躯で知能が高いだけのコボルトであった筈の彼は、右腕を失った代償に何を得て、それをどう活かすのか。


『シアン・ノイン・ロッソ』

 本来なら我先に妹トリルの力を踏みにじったエディウスを止めたい彼女だが、二度に渡って黒い二刀を操る修道騎士レイシャとの戦績があるため、三度目も迎え撃つ羽目に。


 だが聡明な彼女すら知らぬ真実の影が待っていた。


『レイチ&ニイナ』

 シアンと共にレイシャを抑えるため奮闘する二人。最大の敵エディウスとの直接対決を見送られたシアンの無念に同情するも、心の底ではその方が生き延びる率が高いと思わずにはいられない。


 ≪戦の女神エディウス勢力≫


『エディウス・ディオ・ビアンコ(トリル)』

 シアンの妹トリルの身体と能力を乗っ取り、戦の女神として君臨する彼女。これまでヴァイロ側に対し「彼等は供物……」と語った彼女の真意は。


 そしてトリルであった筈の彼女は自分を取り戻すことが出来るのか。


『ルオラ・ロッギオネ・ルマンド』

 これまでの戦闘において幾度も愛するエディーの制止によって不殺ころさずを強いられた彼女。それは今回も同様に続くのか。


 そしてもし愛するエディーがトリルに戻るようなことがあったとするなら、彼女は正気を保っていられるのか。


『グラリトオーレ・ガエリオ』

 戦の女神エディウスの最高司祭である彼女。この最終決戦において自ずと役割が回ってくるのだが、金色の秘密が彼女を大いに惑わすことになる。


『シグノ』

 オリジナルであった最初の白い竜ファースト・シグノを失い、そのクローンである量産型の白い竜レプリカ・シグノも作れなくなった。

 シグノとはエディウスにとって所詮偽物で終わるのか。


『レイシャ・グエディエル&謎の存在?』

 新月の夜の元、いよいよ彼女の黒い二刀が本性を示す。しかしそんな事が最早些事とも言える程の異常が彼女の影から現れることに。


『エディウス兵』

 エディウスに住まう謎の存在が、もし悲願である能力の乗っ取りに成功した際、信仰を力に変えていた彼等はどうなってしまうのか。


 ≪エディウスに住まう謎の存在≫

 未だその多くが謎に包まれているが、シアンとの戦いの折、「使わせて貰うぜ爺」と発言している辺りに出生の手掛かりがありそうだ。

 また求めている能力者には常に『扉』というキーワードが付いて回る。

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