第60話 新月の守り手
元の
あっけに取られる
(チィッ!
「
ロッギオネ神殿の奥深く、エディウスしか知らない部屋に
流石のエディウスも思わず、その金髪に意識を持って行かれる。その一瞬を見逃すほどレアットは、ただの
遂に
「グッ!? やってくれたなっ! だがっ!」
「終わらせて………っ」
「よせっ、レアットッ!! そこまでだっ!!」
剣士の命を折られて
(な、何故襲ってこないっ!? )
「クッ! 判ってますよぉ! アギド先輩っ!」
アギドから「不用意に近寄るな、
(術を封じられないのなら………!)
「デエオ・ラーマ、
レアットの胸に
相手を想う気持ちが強いほど文字通り重い槍となるという冗談が過ぎる
そしてあっという間に飛んで行く。行き先は………
「て、テメエッ! 俺様に
その
彼のエターナに対する気分を
「やらせは致しませんわっ!」
空を飛び黒い拳でもって、地獄への
最強の防御魔法である
自分はあくまで最強の盾であることを、まるで
「ルオラ、貴女の相手は私達よっ!」
「あら可愛い竜の娘じゃない? まやかしだけの貴女に一体何が出来るっていうのかしら?」
愛するエディウスの
まあ、それはいい…リンネの後ろにいる
「我が
愛刀を折られてしまったエディウスは、柄だけになったソレを天へ
「う、ウワァァァァァ!!」
「え、エディウス様ぁぁぁ!!」
エディウスから一番近い位置を別のシグノに乗って飛んでいたエディウス兵達が、
彼等のシグノは、白い光となってエディウスに向けて放たれた。それはまごうことなき刃に姿を変えて、折れた筈の
「りゅ、竜が剣にっ!?」
「チッキショォォォ!!
その光景に驚くアギドと、怒りを
(………それにしても
自分達のシグノを失った兵達は、
それを見たアギドが「これが女神に
一方味方である
エターナと抜け駆けした際には、嵐を起こして地面に着地していたらしいが、実は飛べると理解し、舌を巻くアギド。
さてはエターナの前で良い格好を演じたのか? と……戦中において、
「アギドさんよぉ………。勝ち筋あんのか?」
流石のレアットですら、全力に運すら混ぜてようやく折った
無論レアットとて、本当に悩ましいのはそこではないことくらい理解している。
たとえ倒せても気がついたら、自分が次のエディウスになっているかも知れないのだ。
「………らしくないなレアット・アルベェラータ。決して諦めないことだ。此方が折れなければ活路は必ず見出せる」
彼が何を狙っているのかレアットには
「デエオ・ラーマ、
ルオラが心の剣を詠唱する。両腕両脚を
(あの
相手の心を身体ごと
けれど
それぞれアギドの指示通り配置についた。
そして黒い二刀の
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