第37話
さっそく、聖剣を取りにやってきた俺達。
未だ、キャンピングカーで不満そうにしている。「千件を取れば作ってあげる」といっているのだが....子供かな?
ここで、一番高い山。
ブリザード山のてっぺんに向かう事にした。
これは、徒歩かな?と思っていたが、それは問題なく快適に山を登ることが出来る。
そう、キャンピングカーが悪路でもすいすいと進める。角度80度くらいありあそうな坂道でも余裕で登ることが出来る。
だけど、登るにつれ寒くなるからか、雪と風で前が見えない。なので、大きな岩に当たったり、して直進している。
もう、勘で移動している。
もう、本当は、下っているのではないかと勘違いするほどだ。
まあ、この寒さを今持っている防寒着で挑戦していたら確実に冷凍保存されていたかもしれない。
とりあえず、頭がバグって来たので、どこかでいったん休憩することにした。
吹雪も弱くなり、辺りがだいぶ見ることが出来るようになった。
そのおかげで、洞窟を見つけることが出来た。
この洞窟は、かなり広く風もなく今持っている防具でも少しなら外に出ることが出来そうだ。早速、洞窟に駐車した。
「ふう~久しぶりに外に出たな~」
「マスター着きました?」
「まだだよ。今は、休憩中ー」
諦めてやっと静かになったかな?っと思っていたが、どうやら寝ていたようだ。
目をこすって、寒い中を薄着で降りてきている。
「むううー」
「どうした?」
「お腹空いた。」
「じゃあ、乾燥肉でも食べときな」
「いや~だ~。」
ワガママを言っている。
「ワガママ言う子には、クレープ作りません」
「え~」
と言う、お母さん的やり取りをしていると、洞窟の奥の方から「グルルー」と言う何かが唸っている声が聞こえる。レイの腹の音かと思ったが、違う。本物の魔物の唸り声のようだ。
ヘッドライトで映し出された、魔物はクマだ。
「マスターあれ倒すから、あれ料理して。」
「まあ、いいけど。」
レイは、一瞬でクマを討伐した。
元の世界では、クマは怖い存在なのだが、ここにきて色々見てきたせいか、それほど怖くない。むしろ、可愛いと思えるくらいだ。
レイにクマの解体を任せた。
解体できた、クマを俺が全力でクマ肉を叩き、柔らかくした。
クマは、独特の何かがあるというが、このクマはどうだろう?
もしかしたら、何もしなくても美味しいかもしれない。
塩を振って、焼いて食べることにした。
すると、意外に美味しい。
臭みもなく、俺が居た世界とのクマとは味が全然違うかもしれない。
レイも、美味しそうにバクバクと食べている。
腹ごしらえも終え、吹雪も止み聖剣を取りに向かった。
女騎士とキャンプピングカーで行く異世界放浪〜どうやら俺が乗っているキャンピングカーは無敵です。〜 暁 とと @hatipati
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