第32話

冒険者ギルドに持っていくと、ギルドマスターに驚かれてしまった。


「な、なにいい!!お前ら早すぎだろ!!外出て、1時間位しか経ってないじゃないか!!」

「いや〜案外近くにいたので、直ぐに捕まえることが出来たんですよ。」

「そ、そうなのか!?」

「そうです。」

「そうか....最高級の防寒着を作ってやる。2日くらいに待ってろ」

「「はーい」」


と言って、俺とレイは冒険者ギルドから出て行った。

とりあえず、時間があるので宿に泊まって見ることにした。

お金があるしな。


「え〜マスターのレイド号の方が快適ですよ?」

「いや、狭いやろ?」


俺はそういい?ギルドマスターに教えてくれた、宿に向かった。


「2泊でお願いします。」

「お2人で、銀貨4枚です。」

「分かりました〜」


宿主に宿の中を案内された。

宿の中は、シングルベットが2個置いてある。


久々のベットは、最高だ....


レイは、早速寝ている。

俺のご飯まではまだ時間があるので、眠る事にした。


眠りから覚めると、もう夜だ。

夜ご飯を食べに宿の下にレイを起こして向かった。


「うう...」


寝起きで、頭が働いていないようだ。



「はい、今日はシカジカのシチューとパンです。」


かわいい、女の子が配膳をしている。


「ありがとう。」


俺はお礼をして、食べ始めることにした。


シチューは、濃厚で美味しい。

この世界は、あんまり美味しい所は無いと思っていた。しかし、美味しい所もあるのだと、感動した。


パンは、固く噛み切ることにはできないので、パンを引きちぎり、シチューの中につけふやかして、食べると美味しい。


パンとシチューの組み合わせは、どこの世界でも最高なんだろう。


レイは、めっちゃバクバクと食べている。


「おい、食いすぎんなよ〜」

「わ、分かってます。マスター!!おかわりください!!」



めっちゃ、バクバクと食べ、宿の食料庫を空にしてしまい、「ごめんなさい。もう出せる食材がございません。」と言われてしまっていた。


お会計は、金貨1枚と食いすぎだろ。


「ふう〜食べすぎました〜」

「それはそうだろ。食料庫からにするやつが、食べ過ぎじゃなかったら、ヤバすぎるわ!!」


と言い、俺は眠った。


2日間は、宿で宿泊した。

その間、シカジカを討伐しまくった。

合計で20匹位捕まえる事が出来たかな?


また、ギルドマスターは驚いていた。

しかし、防寒着のストックが出来るとも喜んでいた。


「よし、出来たぞ。お前たちの防寒着」

「おお〜」


防寒着を着ると、一気に暖かくなった。

むしろ、肌寒いこの辺で着ると暑いと感じるほどだ。


「アイスクリーム村に行くんだろ?寒いから気おつけろよ」

「は〜い。ありがとうございました〜」


と、ギルドマスターとは別れ、カサブタ村を出た。

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