第21話

ノロット王国の森を出るまでは、ドデベアーの死骸を引きずりながら運んでいる。

 普通のキャンピングカーなら。運べないであろう大きさだが、異世界に来てキャンピングカーが強化されていることでどんなものも運べそうなきがする。



「じゃあ、マスターここからは私が運ぶので、レイド号をしまってください。」

「分った。」


と言い。キャンピングカーをしまい、ドデベアーをレイが引きずりながら運んでいる。



門番の居るところまで、ドデベアーを運ぶと門番の人がこちらに近寄って来た。


「また、お前らか。どんなけ、俺達を驚かすんだ?」

「へへへ~」


レイは照れている。


「まあ、入ってよし。」


と言われ、俺とレイはドデベアーを冒険者ギルドの中に入れようとするが、ドデベアーが大きすぎて冒険者ギルドに入らなかった。

 その光景を見た、冒険者達は驚いている。


「ええ!!」

「どうですか?これがマスターの力です。」


何故か、レイが俺の功績にしようとする。

 ざわざわと、ざわつき始めるとリゼさんがやって来た。


「レイさんこれは、ドデベアーの亜種ですか?」

「そうです。」


リゼさんは、外にいるドデベアーの死骸をまじまじと見ている。


「確かに、ドデベアーの亜種ですね。では、報酬の金貨20枚です。ですが、これはツケ代で全部回収します。それにより、ツケ代は全て返済です。」

「マスターやりました。ツケは無くなりました。マスター私は今背中に羽が生えてます。」


と、嬉しそうにこっちを見てくる。


「グ~」

「あら、レイさんお腹が空いたのなら、ツケでご飯食べます?」

「いえ、ツケはもう勘弁してください。」


と言い、俺たちは冒険者ギルドから出て行った。


「で、俺達にはお金がないけど。」

「そうですね」

「寝る場所とご飯どうするん?」

「寝る場所は、マスターのレイド号でお願いします。寝心地がいいので。」

「え、宿とか取ってないの?」

「はい、馬小屋生活でした。」



馬小屋でよく寝れるな~と思った。


「じゃあ、マスター危険な森に行きましょう。」


と、またロノット王国を出た。


「そういえば、危険な森以外の場所ってないの?」

「ありますよ?」

「そこには行かないの?」

「危険な森は、あまり人が来ないので美味しい果物などがいっぱいあるので、私的には危険な森にしか行かないです。あの時も、ドデベアーの縄張りに美味しそうな果物があったので、取りに行ったら死にかけたって感じです。」

「へえ~」


と、話しながらキャンピングカーに乗って危険な森に行って、食料調達に向かった。



 

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