第20話
俺は、レイの案内でドデベアーの近くまでやって来た。
「マスターはここに居てください。私が、あのドデベアーの亜種を倒して見せます。」
「わかった。俺はここで居るね。」
「うぉおおお」
剣を片手に、ドデベアーの元に突っ込んでいった。
俺は、よくあんな戦い方で死ななかったな。っと思いつつキャンピングカーと言う安全な場所でレイとドデベアーの戦いを見ている。
「ファイ―ボール」
「グォオオ!!」
レイは、魔法を使いドデベアーを翻弄しながら剣を使い斬りつけ確実にダメージを与えている。しかし、ドデベアーの亜種の体力は底なしなのか、全く倒れる気配がない。
5分もすれば、レイの体力がだいぶ減ってきているのか、息が荒くなっている様子だ。
「大丈夫か?」
「大丈夫じゃないかもしれません。マスター。」
キャンピングカーの窓から顔を出し、戦闘中に聞いてみると少しヤバイようだ。
俺は、キャンピングカーを使い応戦することにした。
「ウォオオ!!死ねええ!!」
ドデベアー目掛けて、キャンピングカーを走らせた。
「グァアアア!!」
俺のキャンピングカーの突進は、ドデベアーのお腹を当て地面に倒れ込んだ。
その隙を狙い、レイは大技を繰り出した。
「レジェンド~!!アタック!!」
剣は金色に光、ドデベアーに一撃で仕留めた。
『鑑定』
俺は、鑑定でドデベアーの安否を確認し、確実に死んでいることを確認した。
「ふう~マスターこれで借金は帳消しですね!!」
「まあな。」
「さすがに、大技を繰り出すとお腹が空きました。」
「え、大技繰り出すとお腹減るの?」
「ギュウウウ~~~!!」
レイのお腹の虫が、森中に響き渡る。
「はい、そうなんですよ。私は大技を使うとお腹が減って動けないんです。なので、いざって言う時か、確実に勝てる時にしか使う事が出来ないんですよ。」
「なるほどな~リスク付きの大技ってやつか~」
「はい、そのとおりです。なので、マスタ~おんぶして、レイド号に乗せてください。」
「しかたないな~」
ドデベアーの横で倒れている、レイを背よいとりあえずキャンピングカーの中に入れた。
「マスターご飯です。ご飯を下さい。」
「ん~ご飯か~キノコでいい?」
「ん~」
少し不満そうな反応をしているが、俺は近くに生えているキノコを収穫してきた。
キノコには、食べると毒とか麻痺とか石化など恐ろしい効果を持つキノコもあるが、MP回復・HP回復などの効果を持ったキノコもあるので、MP・HPが回復するキノコを収穫して、それを焼きあげた。
「マスタ~あんまり美味しくないです...」
「塩とかあれば美味しくなるんだがな~」
っと、言いながらお腹は膨れた。
「この、ドデベアーどうやって持ってかえる?」
「ん~途中まで、レイド号で引っ張って、あとは私が運びます。」
「こんな、デカいの持てるの?」
「持てるんです。」
自慢げに、鼻息を荒げた。
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