第4話
布団のある場所に、赤髪の女性を寝かせているとようやく目を覚ました。
「うう...」
「起きた大丈夫?」
俺は、日本語で問いかけた。
しかし、あれこの人には日本語が通じるのだろうかと思った。
「ありがとうございます。大丈夫です。助けてくださってありがとうございます。マスター」
どうやら、日本語が通じるようだ。
この世界は、日本語が標準語のようでよかった。もし、言語が違ったら俺はこの人とのジェスチャーゲームを繰り広げる必要があったかもしれない。
しかし、この髪は染めたのだろうか?
それに、俺の事をマスターとか言っていなかったか?この世界では、名前が分からない人にはマスターと言う意味で使うのだろうか?
「あ、俺の名前は佐藤だ。」
「私は、アイリス・レイだ。レイと呼んでくれマスター」
「い、いや。俺は佐藤...」
「分った。マスター」
俺が言っていることが、本当は分かっていないのではないか?
日本語であるが、少し変わった感じなのではないか?
もしかすると、この世界では佐藤がマスターと言う事になっているのではないか?
「あの、佐藤はこの世界ではマスターというのか?」
「いえ、佐藤と言う名前は初めて聞く名前だが違うぞ?マスターは私を助けてくれた。だから、右手を見てくれ」
そういわれて、右手を見てみると赤い魔法陣が浮き上がっている。
ちょっと、中二病間が合っていいと思う。
「これは?」
「紋章です。これは、騎士である私を助けてくれたお礼です。マスター」
「お礼?」
「はい。私の事を騎馬に乗って私を助けてくれたじゃないですか?マスター!!」
「ん....まあ、助けたけど...これは騎馬ではなく車」
「車...?車と言う名前なんですか?」
「まあ、そうだけど。」
っと、人が乗って走る物が馬しかないのか、これを見ても騎馬としてしか認識できないのだろう。
「あの、佐藤さんのことをこれからマスターって呼んでもいいですか?」
「いや、まあ...いいけど。」
「じゃあ、これからよろしくお願いします。マスター。」
「え?」
なんだコイツは。強引すぎないか?
勝手に、俺の右手に紋章を刻印してこの俺のキャンピングカーに居座る気か?
「え?って、マスター。私を見捨てるきですか?こんなか弱い女騎士の私がこの禁断の森と呼ばれる場所に私を一人にする気ですか?」
「え、そんな危険な森なの?」
「そうです。この森は危険すぎるので立ち入り禁止になるくらいですから」
どうやら、ここは危険な森のようだ。
だから、あんな大きなクマとかが居るのか~っと納得した。
しかし、あの危険なクマと一人で攻撃を受けれるくらいなら絶対に大丈夫だとは思うが...まあ、仕方ないので今日の所はキャンピングカーで泊めてあげることにした。
「まあ、いいけど。お前、あんなクソ強そうなクマと戦えるだから、大丈夫じゃないか?」
「そうですけど、あれでも私は最弱なか弱い女騎士なんです」
っと、目をウルつかせているが、嘘だろなっとは思っている。
「あの、車って言う名前は響きが悪いので、ナイト号って呼んでいいですか?」
「なんでもいいよ」
っと、俺はそう言い水と缶詰を取り出し俺たちは食事を始めた。
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