第3話

初めてみたゴブリンをずっと見るのも飽きたので移動をすることにした。


「よし、とりあえず移動するか。」


俺は、運転席に座り、エンジンを掛けた。

 ゴブリンは、どうやらエンジン音に驚いてようやくどこか森の中に帰って行った。

俺は、このキャンピングカーがとうれそうな道と言っていいのか?分からない場所を走行することにした。


舗装されてない道を走るので、ガタガタと車が上下に揺れるので俺のお尻が痛くなる。これで、痔になったらどうなる。


とか、心配しながら走っている。

 キャンピングカーで走っていると、ゴブリン以外にも、見た目はクマのようだが、クマの数倍の大きさがあり、チェーンソーでも倒すのに時間がかかりそうな木をクマの大きく頑丈そうな爪をその木に振り落とすと、一撃でその木を斬り落としたりしている。


この世界の動物と言うか、魔物というか異常だ。

もし、そんなヤバイ魔物が俺の目の前に現れたらこのキャンピングカーごと壊されるかもしれない。


慎重に走行していると、何か凄い物音がした。

行く当てがない。それに、車に乗っていつでも逃げれそうなので、興味本位で見に行ってみることにした。


遠くから、木が倒れたりと大型魔物どうしでも戦っているのだろうかっと思い、近づくと先ほど見た、大きなクマと鎧を着た赤い髪をした女性が一人で戦っている。


少し様子を見ているが、赤髪の女性は劣勢のようだ。

 しかし、人間ではない動きをしている。

大木を一振りで斬り落としたあの爪の攻撃を剣で受けている。かなりの攻撃力がある攻撃なハズなのだが、剣は折れず受け止めている。


だけど、段々と大きなクマの攻撃に耐えられなくなってきている。


「やっべえ、どうしよう」


劣勢な女性を助けようかどうしようか悩んでいる。

初めて会った、人間。この女性から色々聞けるかもしれない、ここで恩を売っておくのもいいかもしれない...


「キャアアア!!」


赤髪の女性は、クマの攻撃に耐えられなくなり、飛ばされ木にぶつかった。

背中を強打したこととで、立ち上がることが出来ない。クマが徐々に近づき赤髪の女性の命が危ない。


「ク、クソオオオ!!」


ああ...完全に壊れるな。

俺は、キャンピングカーを大きなクマにぶつける時そう思った。


クマに向かって車をぶつけた。

すると、クマはよろけて木に頭をぶつけて動かなくなった。



俺は急いで、赤髪の女性に近づき安否確認をした。どうやら気絶をしているようだけのようだ。どれだけ、頑丈なんだ?っとそう思いながら赤髪の女性を持ち上げてキャンピングカーの中に入れ起き上がらない大きなクマの元から急いで離れた。



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