第2話

キャンピングカーから漏れる日差しで目を覚ました。


「うう...」


俺は、キャンピングカーに備え付けられている洗面所で顔を洗い、外に出てお湯での沸かそうとコンロと水を入れたヤカンを持って外に出ると、目の前には昨日までの景色ではなかった。


「え....?」


俺は驚いて、持っていた物を落としてしまった。

川沿いに、俺はキャンピングカーを停めていた。しかし、目の前は木が生い茂る森の中に居る。


 と言うか、日本では見たことがないドデカい大木や、地球上では発見されていないであろう虹色のキノコなどが生えている。キャンピングカー

俺は、起きたと思ったがまだ夢の中に居るのではないかっと思い、もう一度布団にもぐるためにキャンピングカーにもう一度戻った。

 布団の中に入り眠れないので、携帯を見るのだが圏外。 頬をつねると痛いので、これは夢ではない、現実であると言う事を確信した。


「おれは、異世界転移したのか?」


俺は、もう一度確認するたえにキャンピングカーの窓から外を覗き確認した。

 現実的ではない、化学では証明できない現象が起きてるので、もしかしたら目を覚ましたばかりで、寝ぼけて幻覚でも見ていたのだろうと言う気持ちもあったが、やはり、異世界に転移していた。


「い、いや、まてよ。地球温暖化による地形変化ではないか?それなら、この状況もあり得るかも...」


俺は、異世界に転移したと分かっている。だけど、この非現実的な現実を受け止めたくなく言い訳をしているが、キャンピングカーの窓から外をしばらく眺めていると、棍棒を持った緑色のゴブリンが現れた。


「うん~...やっぱり異世界か...」


しばらく、ゴブリンを窓から観察していた。

 ゴブリンは、俺の事には気づいているが、この世界では存在すらしないキャンピングカー。初めて見る物に恐れてか、ゴブリンは少し離れてこっちを見てくる。たまに目が合ったりするが、襲ってはこない。


もしかして、この世界には人間も居ないのではないか?

 ゴブリンは、このサルが服を着た変な生物だとでも認識しているのではないか?

っと、外よりかは安心なキャンピングカーの中にこもっている。


さて、どうするか。

この場所にとどまると言う選択は論外だ。水も食料も確保が出来る事の出来ない、この場所からはとりあえず移動することにする。


 だけど、とりあえず水と食料は3日ほど大丈夫だ。

キャンピングカーの収納が出来る空間に備蓄してあるペットボトルに入った水やご飯など保存期間が長い物がある。


することが無いので、ペットボトルの水を飲みながら未だにこの場所から離れないゴブリンを見ながら、水を口に含んだ。













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