疲れている時には

 さて、私という人間はどういう人間なのだろうか。この青年期において、アイデンティティの確立は必須と言える。そこで、私は私の望みを知ることによって、自分が何者であるかを認識していきたいと思う。

 私の望みはなんであろうか。まぁ突き詰めると安らぎということになるのだろうと思う。現代社会では、ストレスフルな状況に置かれる場合も多くある。そんな中で、どうやったら真なる安らぎを得られるのであろうか。おそらく、なにかに没頭しているときであろう。私の場合は読書である。読書こそが私を解き放ってくれる。作家になろうとしているのだが、そのためというわけではなく、純粋に読書が好きだ。その延長線上で、書いて合法的に仕事中に読書がしたいと思っている。読書こそが、苦難の多い人生を楽にしてくれる薬である。なんと読むだけで苦痛が取れる。素晴らしいことだ。

 しかし、なぜ読書をすると苦痛が取れるのであろうか。少し考察してみる。私が思うに、リズム感の良い文章というものは、それだけでヒーリング効果があるのではないか。散歩が体にいいように、リズム感を感じられる読書は体にいい。きっとそうである。

 さらに、読書によってもたらされる新たな視点が、問題を客観視することに導くかもしれない。自力ではたどり着けなかった気づきを得ることによって、ふっと楽になる。そういうことはよくあることのように思う。

 次に、どういったジャンルの書籍が苦痛を和らげてくれるか考えていこう。まず第一に、小説である。ノンフィクションは元気なときでないと読めない気がする。ほぼ読んだことはないが。やはり小説である。虚構でありながら、リアルな心情が描かれる。そのバランスがいいのだと思う。新書や学術書も、元気なときでないと読めないように思う。やはりストレスに効くのは小説である。もちろん私個人の意見であるが。小説の中でもジャンルがあるが、ミステリーやホラーもやはり、元気なときでないと読めない。怖いからである。sfやファンタジーも、違う世界を想像するエネルギーがいるので、疲れを取るというのではない気がする。疲れたときに効くのは、日常ものや感動ものであろう。舞台はリアルで、sfやファンタジー的振れ幅も、低めがいい。そしたら没頭できる。あと、恋愛ものもいいと思う。辛い苦難を越えて…的なものより、最初からハッピーパワーが溢れているものがよい。完。

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