悪役
今まで生きてきたけれど、私にはどういった役割が割り振られていたのだろう、と思ったときに、『無キャの性格悪いやつ』であるかもしれないなと思った。無キャであることが受け入れられず、軽率にアイドルを好きになってみたり、漫画を読んでみたりしていたが、定着することはなかった。これは無キャの特徴である。性格悪いというのは、私は頭がいいことが正義だという価値観を持っていて、それに当てはまらないとみなした人は片っ端から馬鹿にしていたということがある。そして、小さい頃は見た目で人を評価してやはり馬鹿にしていた。とんでもない子どもである。
これは卑下でも不安定な自己評価でもない。自分の人生を厳正に分析した結果、そうとしか思えないのだ。ちなみに隠れナルシストでもある。自分のことが大好きで、基本自分にしか興味がない。自分を無キャだの性格悪いだの言っておきながら、語るのをやめられないし愛さずにはいられない。歪んだ自己愛である。ちなみに友人はいるが、社会人になってからはあまり会っていない。それでも平気である。
一昨日は衝動的に、母親に酷いことを言ってしまった。その割にあんまり申し訳ないとは思わず、ただ母が私の元から去ってしまうのではないかということを恐れて少し泣いた。どこまでも自分中心である。でももう、こういう弱いヒール役が私なのではないかと観念しつつある。今までこの役回りに不満を持って、性格良くなろうと必死に色んなことをしてきたが、結局長続きしなかったし効果はなかった。つまり、このままでいなさいということなのだろう。仕方ない。受け入れよう。
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