怖い
私はすごい怖がりだ。色んなことが怖い。未経験なことが怖い。人のネガティブな感情が怖い。何かと場を仕切る人が怖い。私の知らない何かを知っている人が怖い。おばけが怖い。暗闇が怖い。ステージが怖い。この中には乗り越えたこともある。それは我ながらよくやったなと思う。母からは小心者と言われた。自分でもそう思う。責められるのが怖い。やり返されるのが怖い。怖がりだから、優しい対応を身につけた。内心、相手にもそういう優しい対応を求めている。だから、優しくない(ように見える)対応をされた時にはすごく怒る。でも喧嘩や摩擦が嫌だから、それを表明することはない。内に溜め込む。本当に優しい人ならば、きちんと言葉にするだろう。それをしない私は、その人がどうなってもいい、とりあえず自己保身という選択を取っているのかもしれない。だからそんなに優しくない。というか人間全般嫌い。優しくしたいのは動物と植物くらい。私が人類を嫌っているから、人類のことが怖いのかもしれない。怖いということにして避けている、というか。だからこの感情は純粋な恐怖ではないのかもしれない。言い訳の感情。そういうのもあるのか。だいたい、世界は不規則で、思いもかけないことが起こって、それで人が死んだり苦しんだりする。世界の側が人間を殺す。人間には情があるけれど、世界の側にはない。本質的に無機質だ。それが怖い。予期しない動きをする世界に不信感がある。どういつもりで人間を苦しめるのか聞いてみたい。たぶん意思がないから答えは返ってこないだろうけど。
私が人を殺す世界に憤るのは、正義感があるためだ。で、正義感というのは、自己保身から発している。自分が恐ろしい目に遭いたくないから、正義を片手に世界を罰して回るのだ。そうすると、世界からしっぺ返しが来る。私の場合は病気だった。私が嫌いな誰かは、やはり私が嫌い。嫌いというより、無機質に放ったものが返ってきているだけかも。自分を守るために、優しくありたいものですねぇ。それが本質だと思う。
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