第50話≪イギリスと英語とPTSD≫
実は私、英語のPTSDがめちゃんこあります。
中学一年生の時の英語の先生は勿論日本人、私の理解できる英語の発音を一切してはくれず、ただ文法を淡々と語るだけのおじいちゃん先生だった。その為、全く言葉を聞き取る事が出来ずあえなく撃沈。
結果中学三年生の時まで中学一年の英語が全く理解できないという状況でした。
それでも授業は進んで行くし、解らない事も増えていく。ありがたい事に、おじいちゃん先生は定年で退職され、二年生からは後に私の恩人となる女性の先生が赴任。おかげ様で中三の卒業間近までかけて中一までの英語を教えてくれました。
別名、放課後居残り、追加授業、追試、等々。塾でもよく解んないし諦めていたのでホント、よく留学とかしたわwwwって思うし、今も先生には驚かれてます。
そんな私の英語PTSDは、“日本語で英語の問題が出る”とか、“日本語に訳せ(その逆)”だとか、日本語が絡むともうアウト。頭が真っ白になって考える事を止めてしまいます(笑)
それでも何とかやってこられたのは、多分両親が高校生の時に夏休みのアメリカ留学に突っ込んでくれたおかげです。その時解った、英語は英語なら何言っているかも何の説明しているのかもまだ解るじゃん。って。元々リスニングとスピーキングの点数だけで英語の授業を乗り越えて来たので、英語は英語なら解る。でも日本語で応えろとなると思考は停止する。という事を発見。英語は英語で理解しりょうと留学もしてみたわけです。
PTSD本当に怖いね、思考が停止するし考える事を止めるんだもの。
自分の英語は基本間違っていると思い込んでいるし、どんなに簡単な文章でも正解な訳が無いと思い込んでいるので自分を信じる事はしない。だからどんどんドツボに嵌って行って、英語は大の苦手だと公言する様になる。悪循環です。
今も勿論そんな状態ですが、諸事情あり今英語のお勉強に必死です。必死過ぎてこのエッセイも止まっていました。
勉強しなければならないのは英語だけでは無いのですが、本当に自分の出す答えが絶対に間違っていると思い込んで、自分自身を信用できないことほど怖いことはありません。
日本語で設問されている時点で一度脳内は停止、頭は真っ白になり、考える事すら出来ません。中学一年生のトラウマが本当にまだ続いているのだと思うと、日本の英語教育の在り方を考えさせられます。
きっとこんな状態なのは私だけではない筈です。
英語PTSDの皆様へ、きっとあなた一人じゃありませんよ。
おしまい
イギリスというお国 KOFUMI @KOFUMI
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