第25話《イギリスの図書館》


観光だとなかなか行く事が無い場所が、図書館。

大英図書館(The British Library)位なら観光がてら行く事は可能だし、観光するにも良い場所です。グランドフロアで有料エキシビションをやっていたり、お土産物屋さんまであったり、カフェ、ギャラリー、カンファレンス・ルーム、レストラン、ショップ等々、完全に観光地。でもちゃんと図書館としての機能も失われて居ないのが素敵です。

さて、街の小さな図書館には観光では本当に行かないですよね。日本の図書館でもあまり行かないという方も多いのではないでしょうか?私は、図書館が無いと破産するレベルなので図書館には本当にお世話になっております。勿論イギリスでも大変お世話になりました。大学の図書館にも街の図書館にも、本当にお世話になりました。

わが街(日本)の図書館は、基本的に自習スペースが無く・・・とても悲しい事に、本を座って読める場所すら争奪戦なのです(わが街の図書館は街中にあり複合施設のワンフロア程度の為スペースが狭く、読書や自習スペースよりも本の量を優先させている様、中央図書館のみ一棟で建っているから少しの自習スペースがあったかな?)。レアなDVDが見れたりするのは有難いですけどね。

イギリスの図書館はと言うと、私が知っている街の図書館は2~3個ですが、どれも一棟丸ごと図書館で、4階~5階建。一階は子供の本で上の方の階に自習室と、マニアックな蔵書が並べられていたり。一部コンピュータルームになっており、図書館に登録しておけば1日30分は無料で使用する事が出来る。最近は勿論図書館内無料Wifiがある。等の充実っぷり。聞いた話では「私が子供の頃にはもうこんな感じだったよ」と友人が言っていたので、2000年初めには既にこんな感じだった模様です。凄いなイギリス。

 大学の図書館もおおむねこんな感じ。DVDやCD付の本を使用したい人の為に、館内使用のみだったけどプレーヤーも一緒に貸し出してくれました。大学有難いwww。書庫の本は手書き用紙で注文すると、お姉さんが呼び出しかけてくれる。

 日本と違うのは、本を借りるのは無料だけれど・・・・もしも延滞してしまったら、そこからは日割り計算で料金が発生する。って事です。私も何度か支払しました。

「日本は延滞しちゃってもお金取られないのに・・・イギリスってケチだよね」

 と言った日本人が居ましたが、お約束の日までに返却か一旦返却してもう一度借りればお金は取られません。勿論一冊の本を借り続ける限度も設けられているのがイギリス。次の予約が入ってないからって、何度も何度も長期に渡って私物化するのはルール違反です。日本も返却期限が過ぎたら一日50円位取れば良いのに(イギリスは1日50Pだった)。

 そう、日本が特別甘いんです。本を失くしたり、破損したら弁償は当たり前なのに、先日も「無くした物はしょーがねーだろ!」って怒鳴っている方がいらっしゃったのは本当に残念。これ、海外なら「弁償しないなら窃盗になります」って警察呼ばれる案件です。

 なので、日本でもイギリスでも、図書館で借りた本は大切に!返却期限までにちゃんと返却!!文明社会で生きる人間なら、守らなければならないルールですよ。

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