第14話《イギリスのお正月》


 日本の様に大晦日に神社に行き、新年になったら神社に行く。等と言うことは勿論無い。

 自宅の場合は、友達や家族で年越しパーティー等をしたりもします。日付が変わるまで起きていて変わった瞬間「ハッピーニューイヤー」なんて言うのは何処も同じ様ですね。

 一度少しお年を召した方々のパーティーにご一緒させて頂いたのですが、年が明ける少し前に両手をクロスして隣の人と手を繋ぎ、年越しと同時に日本でも蛍の光として御馴染みになっている「オールド・ラング・サイン」を大合唱。

※Auld Lang Syne「オールド・ラング・サイン」スコットランド民謡、非公式な準国家。古くからスコットランドに伝わっていた歌で、年始、披露宴、誕生日等に歌われる。だそうです。ウィキペディア調べ。

 此処までは自宅等で過ごすタイプの年末年始カウントダウン。

 

 さて、続きましては外に出てみましょう。

 人々は一体何処へ向かうのか、思い思いの場所へ向かうのか、それともどんちゃん騒ぎをしても良いだだっ広い場所へ集まるのか、はたまた近所のパブで飲み明かすのか、全部です、全部。どこも同じですね、若者は集まってどんちゃん騒ぎをし、年越しカウントダウン新年と同時にテムズ川沿いで花火が打ちあがり、イエェェェェイ!!!ハッピーニューイヤァァァァァ!!となって知らない人にキスされるんです。否、マジで。

 嘘やろ!ちょっと痴漢行為じゃん!マジ勘弁!ってレベルで、知らない兄ちゃんたちが酔っぱらって抱きついてきます。ガッツリキスしてきます。マジ勘弁してくれ!この瞬間ばかりは私はスカーフを二カーブ状態に巻いて防御。

ジュード・ロウやエディ・レッドメンご本人がしてくれるなら良いけれど、その辺の酔っ払いにされるのは勘弁してほしいと思う保守的日本人な私は、なるべくならばその手の所には行きたくなくて・・・そんな大騒ぎをしている人を窓から見ている程度が丁度良い。と言って結構な確率で逃げております(笑)

 なので外へ行くよりは、そんな人をテレビや部屋の中からのんびり紅茶を飲みながら見ている年越しの方が多かった。

 でも花火が上がるのはNYでも日本でもロンドンでも同じなのですね。唯、イギリスで面白いのは、自宅でかなり大きな打ち上げ花火を上げるご家庭がある事です。

 かなり大きな、というのは普通にディズニーランドやらで上がっているレベルの打ち上げ花火がご家庭で上がります。勿論それには広い庭が必要ですが、家にテニスコートやプールやサッカーグラウンドがある家がゴロゴロしていた地区に住んで居た時は、年始と同時に花火が十数発上がりました。何か在る度に近所の家庭が花火を上げてくれていたのでとても楽しかったです。

 みなさんはどんな年末年始をお過ごしになられましたか?


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